弁天桜を観た帰り、老梅山 吉峰寺(吉峰禅寺)に立ち寄って参りました。
ここ吉峰寺は、道元禅師が、大佛寺(永平寺)を開かれるまで居住した開坐禅道場です。
道元禅師が「正法眼蔵」の始りから三分の一ぐらいを書きあげた地でもあります。
山の中の奥にある小さな名刹です。
雲水(修行僧)の方が一時間ほど案内してくださり、四方山話で盛り上がりました。
昨日、テレビクルーの取材があって、来月5月10日(金)夜8時から、BS11「とことん紀行 福井・永平寺編」で放送予定になっています。
僕を案内をしてくださった雲水の方は、社会人としての勤め人を経験をしたあと、仏門に入ったようです。
だから、ずっと若い雲水の皆さんよりも、お話の間が、整っていました。
彼は、一年中、裸足で過ごしています。
彼は、今朝の淡路島での地震も知りません。
彼は、勿論、昨今の北朝鮮のミサイル発射騒動も知りません。
彼は、テレビもラジオも新聞も無い生活をしているのです。
勿論、パソコンも携帯もスマホもありません。
訊き及ぶと、食事も質素極まります。
遠く県外の御家族には、手紙を書くようです。
今の時代に・・凄い生活、否、修行生活です。
でも、現在の日本の首相は、安倍さんだということは知っておりました。
時々、モノを包んだ古い新聞紙を読む機会があるそうです・・その時、世間のニュースを知るようです。
「僕も、仏教を通信教育で学んでいます」と言うと、喜んだ顔をしていました。
道元禅師が、座禅を組んでいたと伝わる座禅石です。
道元禅師が、この吉峰寺から永平寺まで、何度も歩いたという細い山道(祖跡コース 約7.5KM)の入口です。
今朝も、若い女性が独り、ハイキング気分で永平寺へと向かったとのこと。
独りではなくて、何人かで歩きたいかな・・。
裏手から眺めた吉峰寺法堂です。
百島の西林寺と雰囲気が似ています。
よく判らないけど、桃山文化の建物に似せているような、違うような・・?
坐禅を組み、経を唱え、掃除も、すべてが修行となる曹洞宗道元禅師の教えです。
帰り際に、案内していただいた雲水の方に、福井の良さを伝えて、「修行時の幸せな時」を尋ねてみました。
「寝入る時」が、彼の答えでした。
・・僕なりの禅問答です。
毎朝の目覚めに感謝、合掌です。
雲水とは、行雲流水の「行く雲、流れる水」のように、執着のない自由な禅の境地を得ることだと言います。
境内に、道元禅師直筆と伝えられる「歳徳大善神」の御札が舞うような桜が、咲いていました。
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貴方と雲水さんの禅問答の締めくくりは特に素晴らしい。修行僧の幸せなひと時とは「寝入るとき」そして、天谷さんの幸せは「毎朝の目覚め」まさに合唱と拍手でした。
さて、今日は報告とお礼があります。この土曜日には千葉から3年振りに訪れた姉を連れまして、百島に墓参りに行きました。姉の希望もありまして、天谷さんのお宅にもお邪魔して、同級生の10年ぶりの対面をお手伝いしたのですが、その時にはもう食事を済ませていたのですが・・・さらに沢山のお料理が並べられて、私は満腹の腹をもう一度ゆすりながら、美味しいお寿司を頂きました。
貴方のお母さんは本当に素晴らしい人です。何回でも伺いたくなります。私の姉にはどうしても一泊するように手を取って離さなかったのですが、残念ながらそれは叶わないスケジュールでした。その時は姉の息子さんも一緒でしたので、次は1人で来るから・・・「その時は泊めてね」と・・・お互いが少女に戻った会話に心がウルウルしました。天谷さん勝手にお袋さんを取ったりして御免ね・・。
百島では泊りの墓から「草木」の方に向って車を走らせれば、途中に数軒の別荘が建てられて人が住んでいるのにもビックリしました。
段々畑は全てが雑木林に覆われて見る影もありません。次第に昔の多くの人の苦労が自然の中に消えてゆく様。そして時の流れの中に呆然と佇む老人の寂しさを感じる風景そのものでした。
また近い日に必ず伺います。そう思いながら同時に、帰りの船の中で、明日は必ず天谷さんに手紙を書こうと思うもう一人の私がいました。つまらない便りですが今日はこの辺で失礼します。貴方のお母さんによろしくお伝え下さい。そしてまた伺うとお伝え下さい。ありがとう。
今日も元気でがんばっていますか?
実家に立ち寄って頂いて、こちらこそ、本当にありがとうございます。
母も大変喜んでおりました。
御姉上様には、是非とも、今度は、お泊りがけで遊びに来ていただければ幸いです・・と、お伝えください。
・・子としても嬉しい気持ちになります。
旗手のおじさんも、百島へ帰省した折には、遠慮無く我が家に立ち寄ってくださいね。
僕も、毎日、旗手のおじさんのブログを読ませて頂いております。
お百度参りするような心持ちになれます。
僕も、故郷の百島へ、お百度参りしたくなるようなモノを書いてみたいものです。
満満とした福に出会えるようなモノを書き残してみたいものです。
生きる楽しみは、希望です。
・・今日一日、元気で、朗らかに、笑顔で、強い気持ちで・・それだけで、豊かに、ありがたいことです。
旗手のおじさんは、世のため人のため、人生の安全安心旗の旗手(きしゅ)そのものです。
では、また。
よい一日を過ごされますように。
天谷 感謝 草々。