2020年11月11日のNHKニュースによると、青森県六ケ所村で建設が進められている、使用済み核燃料を再処理して取り出したウランとプルトニウムを混ぜて核燃料(MOX燃料)をつくる工場(政府の核燃料サイクル政策の重要な施設で、10月、原発事故後にできた規制基準の審査に事実上合格した)で、地下3階の鉄筋の一部、およそ3100本で腐食が進んでいる可能性があるという事がわかった。
事業者の日本原燃が工事再開に向けて2020年9月に地下3階の壁をつくるための鉄筋を調べた結果、16%にあたるおよそ3100本で、鉄筋の健全性を示す値の一つ「伸び」の項目で、工業製品の品質などを定めたJIS=日本産業規格を下回っている可能性がある事がわかった。
鉄筋は2013年から組み立てられていたが、コンクリートを流し込む前の状態のまま、2015年から審査のため工事が中断していた。日本原燃は途中でシートを取り付けるなど「錆」対策を施したものの腐食が進んだとみられる、としており、すべて交換を行う計画をまとめるなど2年後の完成に向けて耐震性などに問題がないよう対応するとしている。
(2020年12月13日投稿)