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ALPS(多核種除去設備)が除去できないのはトリチウムだけでなく発がん物質ストロンチウムやDNA損傷の炭素14ほか多数

2023-08-28 10:48:25 | 原発

 東京電力社長・小早川智明氏は、2021年4月16日の福島市内での会見で、福島第一原発の「汚染水」を「海洋投棄処分」する前提として、「トリチウム以外放射性物質については、規制の規準を確実に下回るまで何回でも浄化処理をする」としているが、ALPSでは取り除く事ができない、「汚染水」に含まれている放射性物質は、トリチウムだけではないようである。

 グリーン・ピースによると、ALPSではトリチウムだけではなく、炭素14も取り除く事ができない。また、取り除くはずであったが残ってしまっている放射性物質は、ストロンチウム90、セシウム137、セシウム134、コバルト60、アンチモン125、ルテニウム106、要素129、プルトニウムなどたくさんある。

 ストロンチウム90は、カルシウムに化学的性質が似ており、人の体内では骨や骨髄に蓄積して発ガンの危険性がある。炭素はすべての生き物の基本構成要素なので、炭素14は体内のあらゆる場所で細胞DNAを損傷する可能性もあるという。

(2021年4月17日投稿)


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