東京電力社長・小早川智明氏は、2021年4月16日の福島市内での会見で、福島第一原発の「汚染水」を「海洋投棄処分」する前提として、「トリチウム以外の放射性物質については、規制の規準を確実に下回るまで何回でも浄化処理をする」としているが、ALPSでは取り除く事ができない、「汚染水」に含まれている放射性物質は、トリチウムだけではないようである。
グリーン・ピースによると、ALPSではトリチウムだけではなく、炭素14も取り除く事ができない。また、取り除くはずであったが残ってしまっている放射性物質は、ストロンチウム90、セシウム137、セシウム134、コバルト60、アンチモン125、ルテニウム106、要素129、プルトニウムなどたくさんある。
ストロンチウム90は、カルシウムに化学的性質が似ており、人の体内では骨や骨髄に蓄積して発ガンの危険性がある。炭素はすべての生き物の基本構成要素なので、炭素14は体内のあらゆる場所で細胞DNAを損傷する可能性もあるという。
(2021年4月17日投稿)