マッタリ風景

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持ち主を妄想する

2020年08月08日 | 散歩写真




古本というと、今はブックオフが各地にあるので、楽々と古本漁りができます。
私の若い頃は、地元には古本店がなかったので、古本漁りは簡単ではありませんでした。
といいつつ、若い頃古本が好きだった訳ではありません、本は好きですが普通に新刊本を買っていました。
古本が漁りが好きになったのは、多分上京した時に神田の古本街を訪れたのがきっかけではないかと想像しています、この辺記憶が曖昧ですが。
神田は古本あるいは古書を扱う店が集積しているので、趣味の専門書も見つけることができたし、単純に店を冷やかしているだけで結構楽しめました。
一度は、神田の古本市に合わせて、わざわざ上京したこともありました。

一番上のキャプチャー画面は、多分神田の古本街を訪れた時に買った一冊ではないかと思われます。
\150とスタンプされた昔ながらのタグが裏表紙に貼付されているからです。
低山を含めてまともな登山などしないのに、何故この本を買ったのか理由は思い出せません、手にとって興味が湧いたくらいの感じかなと思います。
古本だけに、私の前に最低一人はオーナーがいたはずです。
今は、皆さん本を綺麗に読みますので、前のオーナーを感じさせるような痕跡はまず見当たりません。
逆に私は、本に線が引っ張ってあったり、マーキングしてあったりする古本は、余程興味がある本でなければ避けることが多いです。

キャプチャーした本は、そんな前オーナー(もしかすると複数のオーナーがいた可能性もありますが)の痕跡が色濃く感じられる本です。
表表紙の裏側と裏表紙の裏側に、下のキャプチャー画面のスタンプが押してありました。
スタンプは、上越線土合駅のスタンプです、こちらは下り線のプラットホームが日本一深いところにあるので、モグラ駅とも呼ばれています。
立地条件と比較すると大きな駅ですが、かつては谷川岳登山の最寄り駅や観光の拠点駅だったから、駅の大きさも理解できます。
私は、こちらの駅を3回ほど訪れていますが、ついこの前訪れた時は一瞬廃墟を感じさせるようになっていました。
訪れる人は、私のように長い階段を体験するためで、列車利用のお客は見かけることはありませんでした。

本は昭和51年8月10日4版と印刷されているので、前のオーナーがこの日付以降に購入して、どこかの時点で古本として放出したと想像されます。
神田の古本街に放出されたとすると、あの近辺は大学が集積しているので、登山好きの大学生が購入したのかも知れません。
谷川岳の登山に行った時に、本に駅のスタンプを押して、大学を卒業する際に身軽になるために、他の本と一緒に放出したという物語を考えてみました。
まあ、物語は幾通りも考えることができるので、正解はオーナーに聞くしかありませんが。

こんな暇なことを考えていたのは、昨日と今日は雨模様だったからです。
特に今日は梅雨が戻ったかと思うような強い雨が降った時間帯もありました、夕方になってやっと曇天になりました。
気温も下がったので、肌寒さを感じます、それで体調は最悪です。
そうなると巣ごもりしかないので、久しぶりにこの本を読みながら、妄想を膨らまして見たわけです。











   
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