■サイケな街 / 万里れい子 (日本コロムビア)
ここ数日、街を歩くと矢鱈に目立つのが、例のストーズベロマーク!
理由は皆様ご存じのとおり、某ビール会社のタイアップキャンペーンで、これにはストーンズ側もノリノリなんでしょうか……? とにかくストーンズバーだとか、数十種類の缶パッチ、ノベルティのセン抜き、ポスター&ポストカード、揚げ句はヒット曲選集のミニCD等々、何か後年、持っていないと安心出来そうもないブツが、これ見よがしにディスプレイされていますが、結局は一般人が買える物、関係者しか貰えないアイテムがごっちゃまぜなんですねぇ~。
う~ん、既に多くの商品や非売品が世界中のネットオークションに出品されているのは、ストーンズ命のサイケおやじにとっても、完全についていけない世界です……。
もちろん、そうは言っても、結局は意志の弱いサイケおやじですから、万難を排してゲット出来るブツには極力、手を出していますので、情けないかぎりです。
しかし正直、昔ほど熱くなれないのも確かであって、そりゃ~、メーカーは本気でしょうし、ストーンズ側だって美味しいビジネスなんでしょうねぇ~、なにせ結成五十周年ですから!
そこに疎外感を覚えるサイケおやじは結局、天の邪鬼なんでしょう。
というか、そこまでヘソが曲がりっぱなしなのであれば、ノベルティ等々には手を出さないのが真っ当なはずなのに、このあたりは何か今の政権与党のゴタゴタと所属代議士のジレンマを笑う事が出来ないのと似ていますねぇ……。
あぁ、情けない、お恥ずかしい……。
そこで希望的観測から、サイケおやじ本来の道に立ちもどれば、素直にストーンズを楽しみたいわけですし、そんなベロマークが未だ存在してないかった昭和元禄の街が懐かしい!
本日ご紹介のシングル曲を出してしまうのも、そうした心持には素直に従いたいだけと、皆様にはご理解願います。
で、とにかくジャケットからしてモロ! でしょう~~♪
お若い皆様には如何にも「ぶっとび」に見えてしまうファッションも、これが出た昭和43(1968)年には当たり前だのクラッカーだったんですよっ!
もちろん楽曲そのものも強烈至極!
アップテンポでビシバシにシャープなドラムスは、後に言うところのハウス系の先取りかもしれませんし、何よりもノリにノッた万里れい子の歌いっぷりが、如何にも昭和のコブシと先端R&Bファンクにジャストミート!
う~ん、万里れい子は歌が上手いなぁ~~♪
と思っていたら、彼女は昭和52(1977)年に「青春時代」の大ヒットを飛ばした森田公一とトップギャランのメンバーに入った渡部玲子だったんですから、そのリズム感の素晴らしも含めて、流石としか言えませんよ。
しかしリアルタイムの現実では全くヒットしておらず、それが今世紀に入って再発見的にコンビレーションCDに収録され、所謂「廃盤ブーム」の隠し玉という存在になりましたが、私有盤は偶然にも知り合いの引っ越しの手伝いで掘り出したものを譲ってもらったラッキーアイテム♪♪~♪
確かに盤はそれなりに痛んでいましたし、ジャケットも掲載写真はちょいと修正したほどボロが出ていても、そんなの関係ねぇ~~♪
音はCDで楽しみ、現物は持っていることが安心感に繋がるという、言わば精神安定剤というわけです。
えっ、それじゃ~、ストーンズバーとなんら変わらないって!?
そういう声が確かに聞こえますが、全てはサイケおやじの意思の弱さ&無節操と、ご容赦願うばかりでございます。
ということで、何は無くともネットで音源は流れていますんで、ぜひとも昭和元禄サイケデリック歌謡曲をお楽しみ下さいませ♪♪~♪
素直にノレますよ♪♪~♪