■Mother Popcorn part 1 c/w part 2 (king / 日本グラモフォン)
昨日の大失態から、どうにもテンションが上がらないので、今日は早朝から、思いっきりジェームス・ブラウンを鳴らしてます。
あぁ~、ここは雪国の木立に囲まれた一軒家♪♪~♪
ズバァ~~ッとボリュームをデカくしたって、何の問題もありませんからねぇ~♪
その屈強にしてバネの効いた帝王のファンクに浸っていると、心身に力が漲ってくる幸せをありがたく痛感です。
中でも1960年代後半から深化していくシンプルでありがながら、シンコペイトしまくったリズムとピートの暴風ブラックミュージックはサイケおやじが最も好むところで、およそ1973年頃までに出されたレコードならば、どれも間違いがありません。
ジェームス・ブラウンのレコードは、どうにも数が多すぎて、何から聞いていけば云々は巷間頻繁に囁かれる疑問のひとつですが、殊更ファンク、つまりイケイケのソウルミュージックを堪能するのであれば、上記の時期の諸作は全盛期として激オススメ!
例えば本日掲載のシングル盤は1969年6月にアメリカで初出となった代表名的ファンクヒットなんですが、全篇ドロドロのカックラキンピートが単純明快に繰り返される中、ジェームス・ブラウンは「ウォォォォ~~」とか「カッマァ~~ン」とかの掛け声&合の手を叫んで歌う(?)だけで、メインはズレる寸前でガチッとタイトなリズム隊とイカシたリフをぶっつけてくるホーンセクションの鬩ぎ合い!
ちなみに収録B面の「part 2」では、おそらくはメイシオ・パーカーと思われるテナーサックスのピートブロウが展開されるんですが、基本線は一緒なんで、そういうところがジャズファンには物足りないと見下されるんでしょう。
しかし1960年代末頃からの電化したマイスル・デイビスだって、同じ地平でプレイしていた事実は、同時期のスライ・ストーンも含めて、ジェームス・ブラウンを決して卑下するものではないのです。
むしろジェームス・ブラウンがやり続けてきた事の延長に乗っかっているミュージシャンの夥しさは、言うまでもありません。
ということで、ジェームス・ブラウンを楽しむことは、何も掲載したシングル盤を筆頭にする必要は無く、一番有効なのはライプ音源、さらにはライプ映像、そして実演ステージに接することが最高!
決して大きくない体から全身で作り出すファンクの境地には、接するこちらのテンションも天井知らずというわけです。