■ムッシュ神戸 / しばたはつみ (日本コロムビア)
さてさて、昨日の続きになりますが、これが今回の出張で入手してきた、個人的には思いっきり驚愕のブツです。
歌っているのはご存じ、しばたはつみ!
しかし、サイケおやじにとっては初めて遭遇したシングル盤であり、そもそも彼女がこういうレコードを出していたという事実も全く知りませんでした。
なんとっ!
それは結論から言えば掲載ジャケットに記載があるとおり、「1980-1981年度国際ロータリー第268地区年次大会開催記」として制作されたもので、つまりは一般には販売されなかったと思しき、所謂「委託制作」の1枚みたいなんですよっ!?!?
しかも肝心の中身の楽曲&歌唱が、超特級の出来映えなんですから、大袈裟ではなく、ハナからケツまで、サイケおやじの全身の血液が沸騰逆流させられてっ!
あぁ~、作詞:藤田恵子&山口洋子、作曲:小曽根実が提供したのは、程好いジャズフィーリングが滲むAORの疑似ブラコン歌謡とでも申し増しましょうか、グルーヴィーという言うには、あまりにもお洒落なセンスが強く、ロッキンファンクなぁ~んていう言葉もぴったりせず、基本的には極めて良質なポップス歌謡の決定版でしょう♪♪~♪
しかもバックコーラスが当時のテレビ番組としては絶対的に音楽優先志向だった「サウンド・イン・S(TBS)」でもレギュラー共演していた、あのタイム・ファイヴであり、アレンジが前田憲男とあっては、さもありなん♪♪~♪
ちなみに作曲の小曽根実は、もしかしたら天才ジャズピアニストの小曽根真の御尊父なんでしょうか、そうだとしたら、自身もオルガンプレイヤーとして神戸~関西地区で活躍していたのですから、「神戸」所縁の曲を書いたのもムベなるかな、全篇に漂う本物のジャズの香りも、なかなか説得力が違います。
また、B面に収録されているのは同曲の英語バージョンなんですが、これが如何にもジャズ~フュージョンっぽい感じに思えるのは、しばたはつみの個性のひとつかもしれません。
ということで、この「ムッシュ神戸」がCD化されているかは分かりませんが、まちがいなく彼女の名唱である! とサイケおやじは思いますし、ベスト盤を作るとすれば、絶対に外せないトラックでしょう。
うむ、ますます彼女のアンソロジーボックス編纂が切望されますねぇ~~。
最後になりましたが、もちろんジャケ写に登場している彼女の魅力も素晴らしく、グッと胸のあたりに気持が惹きつけられるのでした。