■エーゲ海の真珠 / ポール・モーリア・グランド・オーケストラ (フィリップス)
誰でも知っている、耳に馴染んだ名曲の条件のひとつとして、そのメロディが流れてくると瞬時に何かしらの思い出が蘇ってくる、そんなパブロフの犬が!?
例えばサイケおやじは、本日掲載のシングル盤A面曲「エーゲ海の真珠」が流れてくると、無暗に高校時代の昼休みを思い出してしまって、何故ならば校内放送で3年間、昼飯時に刷り込まれていたんですぇ~~。
しかし当時のサイケおやじはレコードやバイクのガソリン代に充当するために、貰っていたパン代を浮かせる事がほとんどでしたから、腹ペコのメロディという記憶も強いわけです。
もちろんその時は、同好会の溜まり場にしていた音楽室横の階段下に避難(?)しながら、同じ境遇の仲間とウダウダやっていたという……。
いやはやなんとも情けない高校生活のワンシーンであります。
ところが時が流れた二十代のある日、ひょんな事から餃子の大食いイベントに参加した時、BGMに「エーゲ海の真珠」が流れていたんですから、後は皆様のご推察どおり、急激な空腹を感じたサイケおやじは出された皿を片っ端から食いまくり、4位入賞という大番狂わせ!?
実際、一緒の仲間達の呆れ顔は、何物にも代えられないほどでした。
ということで、最後になりましたが、演じているポール・モーリアはフランスのピアニスト兼アレンジャーとして世界的にも大有名なイージーリスニングの帝王であり、所謂「ラブサウンズ」という業界用語が最も似合うオーケストラを率いてのレコーディングや巡業は、我国でも大きな人気を集めていましたですねぇ~。
この「エーゲ海の真珠」は1971年新春から大ヒットした永遠のスタンダードであり、確か日本語の歌詞が附されたボーカルバージョン、あるいはディスコアレンジの痛快作も出ていたほど♪♪~♪
多分オリジナルはスペインのシンガーソングライターだったアウグスト・アルグエロのバージョンと言われていますが、やはり個人的には華麗なオーケストラ演奏に仕上がったポール・モーリアを強く支持したいと思います。
あぁ、書いているだけで、空腹感が♪♪~♪