■横浜ホンキートンク・ブルース / エディ藩 (東芝)
やるものを選んでしまう歌があるとすれば、本日ご紹介の「横浜ホンキートンク・ブルース」も、そのひとつかと思います。
なにしろ作詞:藤竜也&作曲:エディ藩という、ハマに所縁のカッコ良過ぎる二人が書いた、粋な男の歌謡ブルースとあっては、作者それぞれの自演バージョンを筆頭に、有名なカバーバージョンとしては、原田芳雄、松田優作、尾藤イサオ、宇崎竜童、新井英一、等々のハードボイルドな面々が、自らの個性を思いっきり表出させつつ、オリジナルの味わいを聞かせたレコードを残していますからねぇ~~、もう、太刀打ち出来ませんよ。
つまり今日、当たり前になっているカラオケで、安易に「横浜ホンキートンク・ブルース」を歌うなんてことは、相当の勇気と覚悟を求められるわけでして、しかし昨夜の酒席で、これをやらかしたのが、サイケおやじの昔の同僚だったんですから、いやはやなんとも、同じ場に居合わせただけで、額に汗が滲ました、う~ん。
ちなみに今回の出張では、昔の人脈を頼っている部分が否定出来ないので、あんまり露骨な顔も出来なかったわけですが、でもねぇ~~。
そりゃ~、確かに酒を飲んでいる時ぐらいは、カッコ良くしていたい気持はサイケおやじだって同様ですが、流石に「横浜ホンキートンク・ブルース」は唸れませんよ。
それほど、この歌は男の憧れというわけです。
さて、そこで本日掲載したのは、元ゴールデン・カップスでニューロックを歌謡曲に浸透させたエディ藩が昭和57(1982)年頃に出した自演バージョンのひとつで、もちろん歌とギターは自前の「節」で押し通した、これが流石の仕上がりになっていますから、サイケおやじは最初っから聴き入るのみです。
うっ、思わずヘミングウェイにかぶれ、フローズンダイキリに酔い痴れそうな♪♪~♪
そんな男のぶる~すは、最高ですよねぇ~、やっぱり。
そして何時かは、自分もそうした世界を歌えるような男になりたい!
叶わぬ願いと知りつつも、願わずにはいられないのでした。