■希望の旅 c/w いつか何処かで / 平山三紀 (日本コロムビア)
今週は若い者に連れられ、日本各地を行脚予定のサイケおやじですから、とにかく今朝は願い込めて、このシングル盤を聴いたわけですよ。
もちろん、今回の旅が「希望」に繋がるようにっ!
というわけですが、果たして、どうなりますか、ちょいと微妙なのが本当のところです。
さて、まあ、それはそれとして、とにかく平山三紀は日本の歌謡ポップス史にその名を刻する存在という評価(?)は別にしても、筒美京平が志向したロッキン&ニューソウルな歌謡曲を具象化するには適材だったんでしょうねぇ~♪
それは実際、例のメガヒット「真夏の出来事」に代表されるのかもしれませんが、天の邪鬼なサイケおやじは、むしろそれ以外の楽曲を愛でる傾向にあり、例えば昭和47(1972)年初夏にヒットした本日掲載のシングル盤A面曲「希望の旅」における、ちょっぴりフレンチ系というか、ここからはあくまでもサイケおやじの独断と偏見に満ちた推測になるんですが、筒美京平は、ちょうど前年から我国で大ブレイクしていたミッシェル・ポルナレフあたりのサウンドに狙いをつけていたんじゃ~ないでしょうか?
そう思えば、流れるように平板なメロディ展開と弾んだリズムのコントラストがエグ味の強い平山三紀の声質には逆説的に相性が良く、しかもグッとブラックフィーリングが表出するサビでの解放感は、快楽的確信犯かもしれませんよっ!
ただし、そこに特有のコブシが用意されていたとしても、何故か昭和歌謡曲に無くてはならない、ある種の湿っぽさから少しばかり離れてしまう結果も否めず、そういう当時としてはカッコ良過ぎるところに正統派歌謡曲ファンは、ついていけないものを感じてしまったような……。
ご存じのとおり、その頃には未だ「ニューミュージック」なんていう便利な業界用語はありませんでしたからねぇ~~。
その意味でB面収録の「いつか何処かで」は、さらに洋楽志向がど真ん中!
過言ではなく、ほとんどイントロからフィフス・ディメンションの「ビートでジャンプ / Up Up And Away」の剽窃ですよねぇ~、これはっ!?
しかし、流石は筒美京平!
元ネタを凌駕する爽快なメロディ展開は、余計な詮索なんか無用とばかりの軽快さ♪♪~♪
あぁ~~、これを平山三紀が持前のブッキラボウでシャープな節回し全開で歌うとなれば、その全てを素直に許容する事は難しくありません。
と言うよりも、むしろ最高に快楽的な歌謡曲の醍醐味と申せましょうか、いや~、とにかく最高ですよ♪♪~♪
うむ、今回の出張もこう、在りたいものです。