OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

浪花ソウルの歌謡曲はエエですわ

2014-04-13 15:02:31 | 歌謡曲

アップショット c/w サミー・ボウ / 大上留利子 (SMS)

関西と言うよりも、浪花のレディソウルと呼びたいのが大上留利子でしょう。

ソウルフルでエネルギッシュ、それでいて抑えた表現も抜群の歌唱力は、ルックス同様に押し出しも強く、しかし決して鬱陶しい世界ではありません。

スカッとする爽快感やジワジワ滲み入る余韻の歌心は、まさに唯一無二の個性として、一度聴いたら、絶対の虜♪♪~♪

本日掲載のシングル盤は昭和54(1979)年に発売された、ソロ名義では3作目のLP「ええ歌ばっか」からのカットなんですが、実はA面収録の「アップショット」に、どうにも微妙なミックスの異なりを感じるのは、サイケおやじの思い込みでしょうか?

まあ、そのあたりは、45回転のシングル盤に特有の音圧に関する諸問題(?)のひとつかもしれませんが、それはそれとして、とにかく作詞:Vinyl&作曲:宇崎竜童が書いた「アップショット」は、軽いタッチのディスコ歌謡で、しかもメロディには所謂「竜童節」が顕著ですからねぇ~~♪

その和風のコブシをファンキーに歌いこなす大上留利子こそが、この曲を演じるに相応しいボーカリストです、と断言!

いゃ~、それまでの彼女は関西ベースということで、なんとなくコテコテ&真っ黒フィーリングが先入観念としてリスナーに刷り込まれていると思うんですが、もちろんサイケおやじも、それに属する者のひとりとして、この「アップショット」の洗練された都会派ソウルの味わいには、目からウロコ♪♪~♪

実はご存じのとおり、このシングル盤両面2曲を含む前述のアルバム「ええ歌ばっか」は、加藤和彦のプロデュースなんですよっ!

とすれば、ドロドロのソウルがスマートでスウィートなお洒落系に移行し、同時に心を揺さぶるグルーヴに満ちているのは当然でしょうねぇ~♪

そして、それが強烈に出ているのがB面収録の「サミー・ボウ」で、作詞:阿久悠&作曲:大野克夫が書いた、悲しくも湿っぽいソウルパラードがハートウォームな余韻を湛えて彼女に歌われる時、サイケおやじは身も心も奪われてしまいます。

あぁ、これが本物のソウルってやつでせうか……。

ということで、大上留利子は和製ソウルの歌手であり、当然ながら昭和歌謡曲の天才シンガーのひとりでもあり、現在ではゴスペルの領域でも堂々の活動を繰り広げているようですから、気になる皆様には、ぜひとも公式レコードデビュー時の諸作に接して欲しく思います。

ただし残念ながら、件のアルバム「ええ歌ばっか」はCD化もされていないんでしょうか、今となっては、なかなか聴くことが難しいとか!?

その意味で、掲載したシングル盤に収録の2曲は、どうやらベスト盤に入っているらしいので、あえて本日は、こちらをご紹介したというわけです。

いゃ~、ホンマに大上留利子は、エエですねぇ~♪

と、思わず関西弁でグルーヴするサイケおやじなのでした。

コメント
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