■シャンペンNo.5 / 川島なお美 (キャニオン)
川島なお美の訃報に接しました。
芸能人としての彼女には特に思い入れも無いサイケおやじですが、しかしその他界は、やはり早過ぎると言わざるをえませんし、今春に父を同じ病で亡くした身としては、あれやこれやと思うところも多くあります。
なにしろちょい前にテレビで見せた激痩せの故人の姿は、あまりにも今回の急逝に結び付きが強く、極言すれば、それは自意識過剰という彼女の性格と受け取られる危険性(?)さえある中、それでもそういうものを見せた川島なお美の芸能人としての矜持を感じてしまうのは不謹慎でしょうか……。
さて、そこで本日掲載したのは昭和54(1979)年に発売された彼女の歌手デビュー曲「シャンペンNo.5」をA面に入れた人気のシングル盤で、何故ならば彼女は、ど~いうわけか歌手としてのレコード契約を直ぐに別会社に移してしまったので、このキャニオン盤は如何にも当時のファッション共々に、男好きのするルックスと些かぶりっ子気味の歌唱がファン心理の急所を大直撃でしょう。
しかも北村英明&藤洋子の綴った歌詞に附されたのが幸耕平の書いた陽気なメロディであり、おまけにトロピカルフュージョンなアレンジが馬飼野俊一の素敵な仕事とあっては、ウキウキ気分が溢れます。
そして実際、当時のテレビではジャケ写と同じような衣装でキュートな振付とアイドルちっくなボーカルを披露していたんですから、人気が出るのは当然でした。
ただし、様々な事情から彼女については、決して良い話ばかりが続いたはずもなく、それゆえに純粋アイドルからセクシー路線へ展開した活動も、賛否両論が……。
各方面で所謂「ネタ」にされる事も多く、サイケおやじの周辺だけでも酒席になると、「俺は学生時代に川島なお美とつきあっていた」、なぁ~んて言うのが皆の定番ネタになっていたほどです。
また、さらに爆発的だったのは、例のヌード写真集でしょう。もちろんリアルタイムでは、まだまだ有難味があったヘアヌードでしたからねぇ~♪
サイケおやじも見てしまった(?)ひとりですが、実は告白すると、件のヘアよりも、常時勃起系の彼女の乳首にグッとシビレがとまりませんでした。
いゃ~、お恥ずかしいかぎりです。
ということで、あまり故人の追悼にもならない駄文になってしまいましたが、サイケおやじは「美人薄命」という言い回しが好きではありません。
人は皆、各々の寿命をもらって、この世に出てくるものだとしたら、それをどのように使うかは、生かされている自らの運命に従うのが本当だと思うばかりです。
川島なお美は恵まれた美貌と性格によって、見事に自らの人生を貫いたに違いありません。
心からご冥福を祈念しつつ、合掌。