■わがまま金曜日 / 榊原郁恵 (日本コロムビア)
さて、いよいよゴッサムシティにおいて現地の女性事務員を雇うことになり、こちらの募集要件に合いそうな人選面接を行ったところ、やって来たのが押並べて太った人ばかりだったのは、これ如何に!?
もちろん、太った人が悪いなんて言う気持ちは、これっぽっちもありませんし、きっちり仕事をやってくれれば基本はOKというのがサイケおやじの立場ではありますが、何事にも限度ってものがあるというのも本音なんですよ、失礼ながら。
実際、ど~したらこんなに大きくなれるの???
と、尋ねたい気持ちを押し殺し、どうにか選び出した彼女は和食が好きというので寿司屋へ連れていってみれば、遠慮無さすぎる喰いっぷりの良さに唖然とさせられましたですよ……。
日本人は「慎み」ってものを大切にするんですがねぇ~~~。
ということで、そんなこんなの積み重ねから本日は思わず掲載盤A面曲「わがまま金曜日」を口ずさんでしまったですよ。
ご存じ、今も当時と変わらぬ明るさで活躍している榊原郁恵が昭和52(1977)年に出したと記憶しているアイドル歌謡ポップスの典型ではありますが、それにしても
わがまま わがまま放題 し放題
なぁ~んて、ここまであっけらかんと歌ってしまう榊原郁恵の天真爛漫さというか、ムチムチコロコロに太っていた若き日のイメージそのまんまが憎めないほどに屈託ありません。
それは作詞:藤公之介&作曲:森田公一のソングライターコンビが彼女のキャラクターを活かすべく、要望されたとおりに提供した、まさにプロ仕様の出来栄えだと思います。
残念ながら、それほどのヒットにはなりませんでしたが、所謂ブレイク前の予兆が充分に感じられるあたりは、榊原郁恵ならではのライトタッチなアイドル風情の存在感でしょう。
ということで、まだまだ苦難の道は続いていますが、嘆いていても問題は解決しませんから、今は流れに逆らわず、ちょっぴりでも我儘を押し出す事を模索している次第です。