■池上線 / 西島三重子 (ワーナーパイオニア)
懐かしい場所を訪れて、そこが予想以上に様変わりしていた時、尚更に昔の情景や出来事を思い出すのはサイケおやじだけでしょうか。
今日はそんな街のひとつへ所用で行って来てみて、自分の二十代の頃をあれやこれやと回想してしまいました。
もちろん、そこにはリアルタイムで流行っていた歌もあって、本日掲載のシングル盤A面曲「池上線」は、そのまんまのジャストミート!
そうです、その街へは当時、池上線に乗って通い、折しも流行っていたのが西島三重子の代表曲「池上線」でありましたからねぇ~~♪
皆様ご存じのとおり、彼女が自作の歌詞には男女の別れを東急池上線を舞台(?)にしていたという、今となっては如何にも「昭和のせつなさ」みたいに情緒が感じられるわけで、そりゃ~、確かにそんなことを思っているのは当時を体験した現代の年寄りばかりかもしれませんが、実際、久々に訪れた件の街には、その頃に贔屓にしていた食堂や喫茶店も無くなったり、改装され、店名が変わっていたようですから、妙に胸キュンな気分になりましたですねぇ……。
そこもかしも諸行無常と思えば、それまでなのでしょう。
しかし、そうした気持ちもまた、人生の味わいと思いたいものです。
ということで、最後になりましたが、西島三重子の「池上線」が世に出たのは昭和51(1976)年の春でしたが、かなりのロングセラーとなり、サイケおやじが池上線を頻繁に利用していた時期は、同年末からの話です。
そういえば、その頃の池上線の車両って、不思議なレトロっぽさがあって、好きでしたねぇ~♪
うむ、あれも昭和の原風景なり!