■オリーブの首飾り / ポール・モーリア・グランド・オーケストラ (フィリップス)
音楽の素晴らしさのひとつとして、思わずその場の雰囲気を変えてしまう魔法があるとしたら、本日のお題「オリーブの首飾り / El Bimbo」は、なかなか強烈な名曲かと思います。
もちろん、このメロディやベースとなってるアレンジは、その曲名は知らずとも、必ずや日本人には刷り込まれているはずですし、その現象は我が国のみならず、世界中の共通認識(?)じゃ~ないでしょうか♪♪~♪
そして当然ながらカバーバージョンも夥しい中あって、殊更日本において、最初に耳に馴染んでいるのは1975年に発売され、ロングセラーのヒットになっているポール・モーリア・グランド・オーケストラによる本日掲載のシングル盤に収録のバージョンかと思います。
何故ならばテレビCMや番組内BGM、さらには今となって特に親しまれているのがマジックショウやフロアダンスショウでの頻繁な使用でしょうし、歌謡曲の世界でもボーカル入りのバージョンが様々なミュージシャンや歌手によってレコーディングされているという人気ぶりは侮れません。
とにかく一度聴いたら、その快適なリズムとウキウキさせられるメロディラインの融合は素晴らしいかぎりで、しかも覚え易いもんですから、何かのハズミに脳内で再生される旋律の魅力は絶大♪♪~♪
ほとんどパブロフの犬みたいな効果さえあるとすれば、ハリウッドで1975年に作られ、大ヒットした傑作コメディ映画「ポリス・アカデミー」の劇中で、例のゲイバー「ブルー・オイスター」の場面も決して消え去る事の無い衝撃的和みの瞬間でしょうねぇ~~~♪
そして、もうひとつのネタというか、実はこの人気曲にはオリジナルバージョンが確固としておりまして、それが我が国ではポール・モーリアのヒットに当て込んで件の本家本元も発売され、なんとっ!
原曲タイトル「El Bimbo」をモジった邦題「嘆きのビンボー」ってのまでが出てしまったのですから、たまりませんねぇ~~!?!
演じているのはビンボー・ジェットと名乗るフランスのグループなんですが、曲中には「びんぼぅ!」なぁ~んていう掛け声も楽しく入るんですから、お馴染のメロディラインもますます冴えて広がっていくんですねぇ~~♪
ちなみに「Bimbo」というのはスペイン語、あるいはイタリア語(?)で尻軽女という意味らしいとかっ!?!
しかし、それはそれとして、「オリーブの首飾り」≒「嘆きのビンボー」は、常に楽しい雰囲気を撒き散らす魅惑の名曲でしょう。
うむ、最近はこ~ゆ~のがありませんねぇ~~。
だから、サイケおやじは OLD WAVE というわけです。
あっ!
そ~いえば、大瀧詠一にも「びんぼう」っていう名曲名演がありましたですねえ~~。
まあ、当時は「貧困」もブッ飛ばす勢いが世の中にあったんでしょう、懐かしいぃ~~~♪