■恋のダウン・タウン / 平山三紀 (日本コロムビア)

台風が襲来!
普段の土曜日ならば夜遊びモードが全開という皆様も大勢いらっしゃるでしょうが、流石に今日は逼塞して災難を避ける努力が必要でしょう。
しかし、それはそれとして、やっぱり土曜の夜は下世話に過ごしても許される雰囲気ってのが確かにあると思えば、そんなこんなの我儘で気儘な女心を歌っているのが掲載したシングル盤A面曲「恋のダウン・タウン」の平山三紀です。
とにかくイントロから畳みかけるロックビートの効いたリフ、それに乗っかって歌い出す彼女の節回しには、持ち前の鼻声っぽいグルーヴが真っ向勝負の潔さですよ ♪♪~♪
もちろん提供は平山三紀の特質と個性を知り抜いている作詞:橋本淳&作編曲:筒美京平の黄金コンビですから、今も忘れられないのは当然が必然!
発売された昭和43(1973)年10月の夜の六本木の夜遊び風情がきっちりと伝わってきます。
そ~です、これも六本木、しかも土曜日の「ご当地ソング」なんですねぇ~~♪
ちなみにこの「恋のダウン・タウン」の世界観(?)は「真夜中のエンジェル・ベイビー」を経て、「マンダリン・パレス」へと続く「連歌」の如き、まさに赤坂~青山~六本木という、東京のダサくてオシャレな街の物語かもしれません。
また曲タイトルは、ど~してもぺトゥラ・クラークの「恋のダウンタウン」と間違われますが、こっちは「・」=「ナカグロ」入りってのも、ひとつの蘊蓄としてネタに使えるんじゃ~ないでしょうか。
ということで、今はこんなノーテンキな事も書けていますが、いよいよ台風は苛烈!
どうか被害が最小限度で済みますよう、祈っております。