OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

ふりそでシスターズの花と癒しと懐かしさ

2024-01-02 17:33:56 | 歌謡曲

恋とメロン / ふりそでシスターズ (ローヤルレコード)

新年早々、大きな災害が発生し、おめでたい気分なんか微塵も無いお正月とはいえ、人は環境では幸せになれないと思えば、とにかくも健やかに、安らかに暮らしてゆきたいものです。

実は昨日のサイケおやじは人並みに初詣に出掛けたわけですが、ちょっぴり物足りないというか、寂しいのは、ほとんど振袖姿の女性を見かけなかった事でして、それも現代の風潮であるとは思いつつ、なんだかなぁ……。

思い返してみれば、昭和40年代後半にだって、例えば神田神保町にあったジャズ喫茶「響」ではウェイトレスが振袖姿だったという嬉しい記憶もあったりするほど、お正月は艶やかな着物姿の女性が普通に目立っていたものだったんですけどねぇ…… (^^;

そこで本日は、往年の風情を懐かしみつつ、ふりそでシスターズが昭和42(1967)年1月に出したとされるシングル盤をご紹介させていただきます。

ちなみに「ふりそでシスターズ」と云えば、昭和30年代後半から活躍していた3人組という認識がサイケおやじにはあるんですが、掲載盤のジャケ写には2人しか登場していないところから、果たして前述の3人組と同一のグループなのか、否かは判然としません。

しかし、ここに登場している2人は、なかなかの美形 (^^)

そして作詞:岩城かずみ&作曲:松本重信が提供のA面曲「恋とメロン」は皆様ご推察のとおり、基本は所謂お色気歌謡であり、ミディアップでラテンジャズ風味のアレンジを施した岐南木三郎の手際も冴えていますから、随所で上手いハーモニーコーラスを交えつつ、ドンズバのフェロモンを放出するのは、ふりそでシスターズの手慣れた魅力なんでしょうか。

残念ながら、サイケおやじは、この当時のふりそでシスターズの実演には全く接しておりませんので、それは想像の域を出ないとはいえ、本当に振袖姿でフェロモン歌謡を演じていたとしたら、シビレは必至 (^^♪

それが殊更、新年であったなら、嬉しさも何倍かに膨らむというものですが、いやぁ~~、気になりますねぇ~~♪

ちなみに、このシングル盤のB面には「扇雀姉妹」名義の「恋と坊さん」なる楽曲が収められていますが、こちらは作詞作曲:直川哲也&編曲:新良晋一郎とクレジットされているとはいえ、楽曲の基本は例の――

  土佐の高知のぉ~ はりまや橋でえ~
  坊さんかんざしぃ~ 買うを見たぁ~

―― という「よさこい節」をモチーフにした所謂ノベルティソングであり、演じている「扇雀姉妹」については知る由もありませんが、A面の主役たる「ふりそで姉妹」の華やかさには聊かラ分が悪いかもしれません。

それほど、ふりそで姉妹にはナチュラルに美しい芸風が感じられるんですよ、サイケおやじには (^^)

何と申しましょうか、聴いているうちに心が豊かになるというか、苦しい時に思い出したくなる歌を提供してくれる気がしております。

ということで、あんまり現在の社会情勢には相応しくないレコードの紹介になってしまいましたが、何かしらの安らぎに繋がるのならば……、という思いもございます。

光は必ず射す事を信じるばかりです。