■恋のセンチメンタル・ロック / 由利江実子 (キャニオン)
先日、新宿歌舞伎町の東宝ビル周辺でしょうか、俗に云われる「トー横キッズ」なる不良青少年&少女の一斉補導が行われた云々、かなり大きなニュースで取り扱われていましたが、確かに……、その場で横行する悪いクスリや性犯罪、傷害事件等々は社会悪として取り締まるのが本当のところでしょう。
不肖サイケおやじにしても、その年代だった頃は、それなりに触法行為はやっていましたし、その場に集う若者の気持ちだって理解出来るわけですが、所謂「目に余る」状況であれば、警察当局や教育関係者が然るべき処置を……、という仕事(?)に対して異を唱える気持ちは毛頭ありません。
素行不良というのは確かに青春の情熱とは密接な関係性がありましょうし、そ~ゆ~行動に憧れを抱く事も若さの証明のひとつではありますが、決して犯罪を称揚しているわけじゃ~ありませんので、そんなこんなを含めまして本日ご紹介するのは由利江実子が昭和46(1971)年に出した掲載シングル盤A面曲「恋のセンチメンタル・ロック」であります。
それは作詞:杉けんいち&補作詞:いまいずみあきら、そして作曲:杉けんいち&編曲:馬飼野俊一が提供した曲タイトルどおり、アップテンポで弾んだ歌謡ロックであり、少女期のキケンな恋模様への憧れを綴った歌詞の世界に附されたメロディラインのギスギスした感傷にメリハリの効いたリズム隊がグルーヴィな4ビートシャッフルで応じれば、ホーンセクションのジャストミートな合の手リフもイイ感じ (^^♪
ですから、由利江実子の恣意的な未成熟フェロモン(?)を滲ませた蓮っ葉なボーカルは、現実社会においては補導の対象スレスレみたいなスリルと可愛さに溢れていると思うんですが、これを許容するか、否かは十人十色の好き嫌いでありましょう (^^)
サイケおやじは、もちろん好きです (^^)
ということで、法律違反は法律があるからこそ成り立つという真実があるにせよ、法律は所詮、人間が作り出した決まり事のひとつであり、それとは別に「人の道」というか、この世に生かされている以上は筋道・筋目を大切にしたいものです。
そして、だからこそ、憧れとしての「悪」は否定出来ない魅力があるのでしょうか……?
そんなこんなの哲学よりは、まあ……、その場の楽しみに溺れてしまうのがサイケおやじの本性ではありますが、本日は偉ぶった戯言、失礼いたしました <(_ _)>