■The First Live Recording / The Allman Brothers Band (Lesar Media = CD)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/28/31/052114e2cd0f79a630da4df63c774dd1.jpg)
01 Revival
02 Leave My Blues At Home
03 In Memory Of Elizabeth Reed
04 Don't Keep Me Wonderlin'
05 Don't Want You No More
06 Born In Chicago
07 Jam Willie Jean
08 Travellin' Music Jam
02 Leave My Blues At Home
03 In Memory Of Elizabeth Reed
04 Don't Keep Me Wonderlin'
05 Don't Want You No More
06 Born In Chicago
07 Jam Willie Jean
08 Travellin' Music Jam
最近は権利関係が緩くなったか、それとも版権切れという現実があるのかもしれませんし、関係者が鬼籍に入ったという悲しい事情を鑑み、必ずしもオフィシャルではない音源や映像が堂々と出回っているのは嬉しくもあり、また複雑な心境も否めません。
例えば本日掲載したオールマンズのCDは、ジャケ写に記載された「Legendary Radio Broadcast 1969」というウリ文句に思わず惹きつけられてしまうブツではありますが、内容は以前からブートや私家録音のカセットテープコピー等々で知られていたものですから、決して新しい蔵出し商品ではありません。
しかし、もしかしたら……!?
という期待感をど~しても抱いてしまうのが、ファンの哀しい宿業でして、わかっちゃいるけど、やめられないという、せつない心情で、この音源を簡単にご紹介させていただきます。
まず、「Revival」「Leave My Blues At Home」「In Memory Of Elizabeth Reed」「Don't Keep Me Wonderlin'」はスタジオレコーディングのアウトテイクで、基本はモノラルミックスになっていますが、それなりに聴き易いというか、サイケおやじと同世代で、1970年代からのブートの音質に馴染んでいらっしゃる皆様であれば、これを音質が悪いと敬遠はなさらないでしょう。
もちろんバンドはデュアン・オールマン(g) とグレッグ・オールマン(vo,key) の兄弟を中心にディッキー・ベッツ(g)、ベリー・オークリー(b,vo)、ブッチ・トラックス(ds,per)、ジェイ・ジョニー・ジョハンスン(ds.per) という顔ぶれに定まった頃でしょうから、公式のオリジナルテイクと比較して云々という詮索(?)にも楽しみがあると思います。
ただし、オールマンズはライブが凄い、凄過ぎる所為もあって、今となってはスタジオレコーディングのテイクにつまらなさ、物足りなさを覚えてしまうのも事実ですから、逆に言えば、ここに収録された未完成の音源にはラフな質感共々、我知らず……、グッと惹き込まれるのもサイケおやじの本性です。
そして後半、「Don't Want You No More」「Born In Chicago」「Jam Willie Jean」「Travellin' Music Jam」の4曲は、1969年3月のラジオ放送用ライブと言われている音源で、だとすればグレッグ・オールマンが加入する直前の演奏であり、するとキーボート&ボーカルを担当しているのは、なんとっ!
後にスティーヴィー・レイ・ヴォーン&ダブル・トラブルに加入するリース・ワイナンスというのが定説で、確かにオルガンソロを聴いてみれば、グレッグ・オールマンよりは手数の多いフレーズやライトタッチのノリが確認出来ますし、同時にボーカルの節回しに軽さがあるのは、これまた物足りないところでしょうか。
ただし、それゆえにサイケデリック&ブルースロックに偏った演奏を素直に楽しめるのは、サイケおやじ的には高得点♪♪~♪
ちなみにグレッグ・オールマンがバンドに入るのは、このライブの直後とされていますから、このライブ音源では薄味という、まさにオールマンズを特徴づける腰の据わったノリと暑苦しさには、あらためてグレッグ・オールマンの存在感を認識させられるんじゃ~ないでしょうか?
それと、実はこの日の録音とされる音源には既に完全版(?)が出回っていて、他にもブルースロックの有名曲等々を演じているんですが、少なくともサイケおやじが聴いた限りでは、今回の復刻CDよりは音質が劣っている印象なんですねぇ……。
一応はサウンドボードからのステレオミックスになっている事からして、近い将来、オールマンズ側からリマスターされた貴重音源集として公式復刻されれば、なかなか反響を呼ぶんじゃ~なかろうか?
なぁ~んて、思っています。
ということで、古くからのオールマンズのファンにとっては目新しい音源ではないと思いますが、未聴の皆様にとっては、一度は接していただきたい音源集です。
ただし、それはこのブツ以外にも同内容のCDが何種類か出回ってきた歴史(?)からして、直ぐにもゲットする必要は無いと考えますし、また近年はスタジオアウトテイクも様々に公式発売されている事からも、正規のアーカイヴ物が出て来るまで待つのも悪くはないでしょう。
また、ご紹介のCDには、そんなこんなを解明した解説ブックレットが無いのも減点……。
ですから、ここまで述べて来た事は、あくまでもサイケおやじが手持ちの音源や、これまで聴いてきたオールマンズの演奏からの考察&推察が多く、それでも掲載したのは、その時になっての比較対象的資料になればという、なんとも余計なお世話を含んでおりますので、暴言乱文はお許し願いたいところです。
最後になりましたが、本日はちょっぴり時間が空いたので、借りているトランクルームから未視聴のブツをあれやこれや、持ち帰って来ました。
それらをきっちりと鑑賞して後、ご紹介出来ればなぁ~~、と目論んでいるのでした。