OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

既に1年前のオールマンズの真相

2019-10-09 17:04:12 | Allman Brothers Band
Fillmore East February 1970 / The Allman Brothers Band (Berr's Sonic Journrls = CD)

  01 In Memory of Elizabeth Reed
  02 Hoochie Coochie Man
  03 Statesboro Blues
  04 Trouble No More
  05 Outskirts of Town
  06 Whipping Post
  07 Mountain Jam

またまたオールマンズの周辺が騒がしくなっているのは、あの歴史的名盤「アット・フィルモア・イースト」の約1ヶ月前のライブ音源が堂々の4枚組CD公式盤「フィルモア・ウエスト '71」として世に出たからでして、それはどうやらオールマンズのローディが所有していたテープをリマスターしたとの情報が伝えられたもんですから、サイケおやじも速攻でゲットし、極力時間を見つけては謹聴し、拙ブログにてご紹介するべく、あれやこれやと思うところを纏めているんですが、その前段として、まずは取り上げておきたいのが、掲載のCDです。

それはタイトルどおり、件の「アット・フィルモア・イースト」よりも遡って約1年前、1970年2月のフィルモアイーストでのライブ音源で、これまでにもハーフオフィシャルというか、1997年にグレイトフル・デッドの自主レーベルから発売されていたCDと基本的に内容は同一です。
 

また、関連ブートも様々に出ていた事は言わずもがなの音源で、実はこのライブギグは1970年2月11日&13~14日にグレイトフル・デッドと共演した時にレコーディングされながら、オールマンズの面々は全くその存在を知らずにいたという逸話があったんですが、真相はデッド・ファミリーのサウンド・エンジニアだったオウズリー・スタンリーが録音していたサウンドボードからのソースですから、今も次々に世に出続けているデッド関連のライブ音源と同様の品質があるのは当然 ♪♪~♪

ただし、残されている大元の音源はテープチェンジ等々の理由からトラックの中には欠落がある不完全な演奏もあり、それゆえに良いところを集めて編集し、1枚のCDに凝縮された理由かと思われます。

というのも、再発された掲載盤が世に出た時、オウズリー・スタンリーのネットサイトでは関連する情報が公開されており、不完全な演奏も含むコンプリート音源集が限定的に販売されておりましたが、サイケおやじは無念にも入手出来ず、それでもダウンロード版だけはどうにかゲットしましたので、データだけ下記に掲載しておきます。

 ★February 11, 1970
  01  In Memory of Elizabeth Reed
  02 Statesboro Blues
  03 Trouble No More
  04 Hoochie Coochie Man
  05 Mountain Jam (Incomplete)

 ★February 13, 1970
  01 In Memory of Elizabeth Reed
  02 Outskirts of Town (Cut)
  03 Mountain Jam (Incomplete)

 ★February 14, 1970
  01 In Memory of Elizabeth Reed
  02 Hoochie Coochie Man
  03 Outskirts of Town (Incomplete)
  04 Whipping Post
  05 Mountain Jam (Incomplete)

さて、いよいよ掲載盤については、まず音質が以前に出ていた「1997年盤」からリマスターされたとの事で、確かにサウンド全体に迫力というか、低音域の厚みが増している感じですし、編集されたと思しき箇所も丁寧に処理し直されたように思います。

で、肝心の演奏内容は、まずこの時点では公式レコード発売の無かった初っ端の「In Memory of Elizabeth Reed」が既に曲の流れや展開が固まっていて、しかも独特の落ち着きがイイ感じ ♪♪~♪

説明不要とは思いますが、当時のオールマンズはデュアン・オールマン(g) とグレッグ・オールマン(vo,key) の兄弟を中心にディッキー・ベッツ(g)、ベリー・オークリー(b,vo)、ブッチ・トラックス(ds,per)、ジェイ・ジョニー・ジョハンスン(ds.per) という面々が、各々の個性を発揮しつつ、グループとしての纏まりにも気を配っていたと思われる、なかなか前向きなヤル気がビンビンに伝わって来る上昇期の勢いが素晴らしく、それが最初は客観的(?)だったと思われる聴衆を惹きつけていく様子が、この音源を聴き進めるうちに感じられるんですが、いかがなものでしょう。

それはベリー・オークリーが歌う「Hoochie Coochie Man」でのブルースロックな熱気、ご存知デュアン・オールマンのスライドが泣きながら絡みつく「Statesboro Blues」や「Trouble No More」は、最も我々が馴染んでいる「らしい」演奏でしょう。

タメとモタレが交錯するツインのドラムスも憎めません ♪♪~♪

またブルース歌謡の「Outskirts of Town」ではミディアムスローでムードに浸りきったグレッグ・オールマンのボーカルにグッと惹きつけられますし、このブル~~スなギター!

あぁ~~、このフィーリングはコピーしようと思ったって、相当の修業と精進を積み重ねなければ、容易には叶わない世界ですよねぇ~~~♪

そしていよいよのクライマックスが所謂ジャムバンドとしてのオールマンズの神髄とも言うべき「Whipping Post」と「Mountain Jam」の二連発ですから、たまりません ♪♪~♪

既に述べたとおり、ここで記録されている音源には完奏されていないトラックがありながら、全体として違和感無く纏まって聴ける仕上げは素晴らしく、それゆえにステレオミックスの長短所と申しましょうか、各メンバーの楽器の定位が演奏中の曲であっても右や左や中央に分散展開(?)され、特に2本のギターがゴッタ煮となっていたり、ツインのドラムスが走ったり、モタついたりの結果オーライ的なポリリズムも、それが生々しいライブの醍醐味!?!

そのあたりを分析鑑賞していると、凄いに決まっているデュアン・オールマンに負けず劣らずのディッキー・ベッツのギターも素晴らしく、本当に熱くさせられますっ!

告白すればサイケおやじは、だからこそ、このライブ盤が大好きなんですよ ♪♪~♪

という本音は決して言い訳ではないつもりです。

ということで、やっぱりオールマンズは最高です。ロックが熱かった時代が、ここに聴けるんですよねぇ~~♪

ちょいとでも興味を抱かれた皆様には、ぜひとも聴いていただきたいと激オススメのCDです。

さあ、次は「フィルモア・ウエスト '71」だっ!
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