■夏の光に / やまがたすみこ (BLOW UP / 日本コロムビア)
サイケおやじが御用達の夏歌としては、やまがたすみこが昭和51(1976)年7月に出した本日掲載のシングル盤A面曲「夏の光に」は絶対!
もちろん、曲タイトルからして、それを裏切らない仕上がりは当然ではありますが、それにしても作詞:喜多条忠&作曲:山県すみ子、そして編曲:渡辺俊幸が企図制作したのは素晴らしいボサノバ歌謡なんですねぇ~~♪
それは爽やかなアコースティックギターとエレピに導かれて歌い出される女と男のハートウォームなデュエットハミングからしてニクイばかりなんですが、これまた主旋律が胸キュンの歌詞にはジャストミートの美メロの展開なんですから、殊更やまがたすみこの節回しが心地好ぃ~~ (^^♪
ご存知のとおり、デビュー期からの彼女の声質はハイトーン系で、ロリータボイスっぽいところが美少女としてのルックスを尚更に印象づけていたわけですが、ここでの彼女は既に19歳という事もあり、その大人びたボーカルコントロールには特有のセクシーさが微妙に滲み出しているあたりも高得点 (^^♪
ちなみに、ここでコーラスパートを演じているのは、元ヴィレッジ・シンガーズの小松久というのが定説です。
そして、このシングル曲こそが、やまがたすみこの大きな転換点と申しましょうか、デビュー当時から歌謡フォーク系のシンガーソングライターという主だったイメージも、メジャーな芸能界で活躍するプロのシンガーとしては、職業作家から提供された楽曲も歌うのが当然となり、また時代の流れとして、所謂ニューミュージック系のサウンド作りに方向転換していく、その最初の成功作が同時期に出した6枚目のLP「SUMMER SHADE」であり、そこからの先行シングルという扱いだったのが、この「夏の光」でありました。
いゃ~~、今になって思い出しても、この「夏の光に」を最初に聴いた当時の胸のトキメキは忘れられません ♪♪~♪
また、件のLP「SUMMER SHADE」にしても、過言ではなく、秀逸の極みであり、もしも日本のポップス系アルバムを100枚挙げよ!
と言われたら、サイケおやじは、この傑作を選ぶ事、吝かではありません (^^♪
現在でも、きっちりCD化されておりますので、この鬱陶しくなりそうな夏なればこそ、皆様にもお楽しみいただきとうございます。
あぁ……、夏の光の眩しさは……。