■悪魔にくちづけ / フィーバー (東芝)
台風がやって来て、またまた暴風雨になっていますが、さらにしつっこい蒸し暑さも加わって、ど~にも本日は鬱陶しい気分です。
でも、そんな中、朝イチに遭遇した嬉しい光景が、タンクトップに短パンでびしょ濡れになってランニングしていた4~5人のスポーツウーマンのグループで、おそらくはどこかの運動部なのか、あるいはモデルの卵達なのかは不明なれど、そ~ゆ~予期せぬプレゼントには凝視させられてしまいますねぇ~~♪
願わくば、もっと近くで拝みたかったんですが、そこでふっと思い出したのが本日掲載のシングル盤ジャケットで、朝飯もそこそこにレコード棚を探索したら、あったんですよ、目的のブツが!
ど~です、これも美しき昭和芸能界の遺産とでも申しましょうか、主役たるフィーバーは渡井なおみ、岡広いづみ、北川まゆみの三人組で、もちろんこのシングル盤でデビューしたのが昭和54(1979)年春ですから、前年に解散したキャンディーズの後継グループであったことは説明不要と思います。
実際、今回あらためて裏ジャケを確認してみたら、きっちりキャンディーズと同じ渡辺プロの所属だったわけで、だからこそ必然的にテレビや雑誌グラビア等々への登場も多かったと記憶しています。
そして特筆すべきは、まあ、これはサイケおやじだけの思い込みかもしれませんが、フィーバーはキャンディーズよりも明確にセクシー路線を企図されていたんじゃ~ないでしょうか。
ただし、それが聊か中途半端というか、フィーバーを組む前までのメンバー各々にそれなりのキャリアがあった所為もあるんでしょうが、とにかく既にデビュー時に二十歳前後だった彼女達の佇まいを考慮すれば、もっとイケイケでもOKだったのでは?
なぁ~んて、サイケおやじは今も昔も、そんなふうに思ってしまいますよ、このジャケ写を眺める度に♪♪~♪
中でも、特に人気が高かったセンターの渡井なおみは女優として特撮ドラマや2時間サスペンスにもちょくちょく顔を出していたわけですし、歌の世界で勝負するならば、ソロデビューも可能だった時期に、あえてポストキャンディーズですからねぇ……。
失礼ながら、なにやら勿体ないという気がしてなりません。
で、肝心のA面収録曲「悪魔にくちづけ」は作詞:森雪之丞&作曲:佐藤健、そして編曲:船山基紀が提供した、これまた如何にもキャンディーズっぽい曲タイトルばかりが先行したイメージが逆効果のような歌詞が強烈!?
くすぅ~ぐられるのは 耳たぶだけじゃないのよぉぉ~~♪
なぁ~んていうフレーズはアイドルとしてはアブナイ雰囲気がたっぷりですよねぇ~~♪
しかし、それでいてメロディラインやアレンジが、ど~にも普通っぽいのか、またまた勿体ないですよ……。
結局、フィーバーはそのデビューからグループ名のような熱狂は呼ばず、それでも昭和55(1980)年に出した裏人気作「シェイク・タッチ」、そしてテクノ歌謡ポップスの最高峰とまで云われている畢生の名曲名唱「デジタラブ」を残している事が、最高の実績だったのかもしれません。
ということで、ふっと最近気がついてみると、女の子のファッションに1980年代フィーリングが蘇っているような感じでしょうか?
ヘアスタイルとか、往年の原宿辺りのスポーツ系の着こなし、あるいは赤坂や六本木周辺に出没していたパンスケみたいな、ちょっと見には簡単にイケそうな女性が目立つような……▼?▲
何時もながら、そんなことを何気なく思ってしまうサイケおやじです。