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サイケおやじの生活と音楽

困った時は、一発ノリでっ!

2022-05-11 19:43:45 | 歌謡曲

フリ・フリ 5 / 山本リンダ with ザ・ヴァイオレッツ (ミノルフォン)

何時もの事ながら、ちょいと今週は仕事が煮詰まりそうなんで、あまり深く考えずに所謂「ノリ優先」モードで押し切ろうと覚悟を決めてしまえば、もはや聴くのは、これしかないのが山本リンダの「フリ・フリ 5」でしょう。

発売されたのは昭和43(1968)年6月という、完全に昭和元禄が真っ盛りの頃でしたから、作詞:幸田栄&作曲:遠藤実というプロ中のプロ作家が企図したのは、ほとんど「フリ~フリ」としか言っていない歌詞をアップテンポのロックサウンドに乗せてしまうという、だからこそ何も考えずに楽しめてしまう、これもまた元祖歌謡ロックの名曲でしょうか (^^♪

ですから、それを歌っているのが当時、「水気の多い口調」「舌足らず」と言われていたキュートな歌いっぷりが人気の山本リンダだったのも大正解ならば、その相方に起用されているのが美人三姉妹の実力派コーラスグループとして、今も評価が高いヴァイオレッツなんですから、この時期特有のキッチュな感覚が見事に反映された傑作になったのも当然が必然 (^^♪

しかし、楽曲そのものは流石に遠藤実という天才が作り出しただけあって、シンプルなロックサウンドでありながら、譜割には変則的なリズムとビートが入れ込まれているもんですから、簡単そうでいながら、実は歌ったり、演奏したりするのは、かなり難しいと思いますねえ~~!?!

逆に言えば、山本リンダのリズム感の良さが確実に認識される名唱であり、掲載したジャケ写に登場しているセクシーなファッション&ポーズ共々に、余人の及ぶフィーリングではありません。

だからこそ、山本リンダのスタア性は不滅というところなんですが、現実的には、この頃から彼女の人気は沈静化の方向へ……。

そして再び、爆発的な注目を集めるのは、あの「どうにもとまらない」を出した昭和47(1972)年だったのは皆様ご存じのとおりなんですが、ここで既にセクシー路線の提示が行われていたのは、先見の妙というには、ひとつの成り行きだった気がしています。

でも、正しい道筋だったとは思うんですけどねぇ~~ (^^;

ということで、時には深読みや詮索を止めて、一発ノリで対処するのも必要という悪知恵も必要ですっ!

ただ……、それを居直りと受け取られないないよう、真剣な気持ちは忘れないつもりでありまする

フリ~~ フリフリ~♪

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