OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

歌謡曲はハイブリットですよね

2022-10-26 17:18:08 | 歌謡曲

■ふり向いてもくれない / 朝丘雪路 (クラウン)

歌謡曲に応用された洋楽はクラシックやラテンミュージック、ロックやソウル等々は当然ながら、昭和30年代後半からは殊更ジャズやハワイアンが主流だった様で、しかも、それゆえにモダンジャズとは縁遠いと思われがちなハワイアン系のスチールギターが演奏パートに用いられている楽曲が、案外と少なくありません。

例えば、本日掲載のシングル盤は朝丘雪路が昭和40(1965)年12月に出した1枚なんですが、ここに収録の作詞:青島幸男&作曲:小杉仁三とクレジットされたA面曲「ふり向いてもくれない」は、ミディアムスローのジャズ歌謡でありながら、しっかりとハワイアン・スチールが自己主張!?

ジャケットスリーブ裏にも、アレンジャーの名前が無く、演奏はクラウン・オーケストラ名義とされてはいるものの、このあたりの制作現場事情について、サイケおやじは昔っから興味深々なんですよ。

一説によると、当時は演奏パートを担当するミュージシャンはレコード会社に固定給で雇われていた人達が多かったそうですが、やはり楽曲単位のセッションでは、それなりにフリーの助っ人が集められていたと思うんですが、いかがなものでしょう。

ちなみに、この「ふり向いてもくれない」のバックでは、歌心満点のテナーサックスや抑えた味わいのギター、それに対して存在感の強いハワイアン・スチール、さらには泣きメロのストリングスという演奏パートが実に充実していますから、朝丘雪路の哀切のフェロモン唱法も冴えまくり (^^♪

切々としていながら、大袈裟フィーリングを寸止めで節回すあたりの思わせぶりは、既に熟女の域に入りつつあった彼女ならではの至芸と思うばかりです。

ということで、しかし、ジャズだって雑食性の高さは相当なもんですよねっ!

だって、ジャズロックやソウルジャズ、ラテンジャズばかりか、クラシックを素材にしたジャズだって夥しくレコーディングされいますし、だからこそ、1970年代にはフュージョンが大きなブームになったのですから、ジャズ歌謡がハイブリット感覚に溢れていたとしても、なんらの不思議も無いと思いますが、いかがなものでしょう。

様々な音楽に接する事が出来た時代に生かされている今の自分は、その幸せを大切にしなければ、バチアタリですねっ!

失礼いたしました (^^;


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