OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

河合奈保子を再認識

2020-10-01 19:15:55 | 歌謡曲

愛してます / 河合奈保子 (日本コロムビア)

正統派アイドルシンガーの定義を考察すれば、まずはジャストミートするのが河合奈保子でありましょう。

なにしろ歌手としての実力は言わずもがな、愛くるしいルックス、そしてテレビ等々で接するかぎり、なかなか素直そうな性格、さらに巨乳♪♪~♪

もはや天は彼女に二物も三物も与えてしまった不公平性さえも許されるほどの輝きがあった事は、所謂「1980年代アイドル」のプロトタイプと言うには、あまりにも眩しい存在だった様な気がします。

特に発売されるシングル曲の素晴らしさは、聴いていて確かに快感を覚えますが、その反面、なかなか一緒に歌えないという難しさが潜んでいて、例えば昭和55(1980)年末に発売された本日のお題「愛してます」は彼女の初期作品でありながら、既にして相当に高度な音楽性が仕込まれているんじゃ~ないでしょうか。

そ~思うのは、確かにサイケおやじの思い込みかもしれませんが、とにかく作詞:伊東アキラ&作曲:川口真が提供したのはアップテンポのアイドル歌謡ポップスに違いありません。しかし、マイナーキーで難しい譜割の曲構成とセブンスコードを多用した船山基紀のアレンジを歌いこなせるボーカリストは、なかなか基本的な実力が求められるはずで、加えて個性を表現するためには節回しの妙が必須!?

このあたりはリアルタイムで聴いていたファンの皆様が実際にカラオケで歌ってみた時、痛感されたはずと推察しておりますし、現在でも、これはなかなかの難曲でしょう。

ところが、これを決して難しく聞かせないのが河合奈保子の素晴らしさで、テレビ出演時にしても、何時もの可愛らしい表情と仕草全開で歌ってみせていたんですから、恐れ入りましたですよ♪♪~♪

その安定性とレベルの高さは過言ではなく、ボーカリストとしては、一般的なアイドルのイメージを超えていたと思います。

ですから、のど自慢番組において、松田聖子のヒット曲は頻繁に歌われても、河合奈保子の持ちネタは、それほど演じられていなかった事情は、今も変わらない現実?

果たして今後、様々なポイントを含んだ総合性で彼女を超えるアイドルが出現するのかは、大いなる楽しみであり、同時に悲観的な気持ちも打ち消せず……。

今となっては往年の巨乳アイドルという注目点から、後追いで歌手としての河合奈保子ファンが増加しているらしく、逆もまた真なりっ!

あぁ~~、昭和芸能界の凄さを再認識させられているのでした。

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