OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

この人だぁ~れ part-70:愛ルリ子

2022-03-29 17:16:56 | 歌謡曲

涙まじりの恋ごっこ / 愛ルリ子 (RCA / 日本ビクター)

所謂名盤やヒット盤よりは、如何にも「B級」のブツをゲットしたくなる衝動は、猟盤活動に勤しんでいらっしゃる皆様であれば、ご理解いただけるものと思い込んでいるサイケおやじが本日取り出したシングル盤こそは、「愛ルリ子」という芸名(?)からして、それが狙いの本命と思わずにはいられないわけでありました (^^;

そして、この鏡を使った相似形逆転の構図画像は、これが発売された昭和46(1971)年前後数年間の流行りというか、グラビアやCM等々のフォトデザインには多々用いられていた、今となっては何やら懐かしさを覚えてしまうあたりも、なかなかイイんじゃ~ないでしょうか?

なぁ~んて書いたのも、実は掲載盤を入手したのは今年に入ってからでして、それでも現物の状態が良好だったのは、デッドストックにでもなっていたのでしょうか……。

つまりはオンタイムじゃ~、ほとんど実売数が無かったと思われますし、サイケおやじの記憶を辿ってみても、「愛ルリ子」と名乗る女性歌手、そして収録A面曲「涙まじりの恋ごっこ」には、全く覚えがありません。

しかし、実際に針を落としてみれば、作詞:尾中美千絵&作編曲:田辺信一が手掛けた件の「涙まじりの恋ごっこ」は、紛う事なき当時の歌謡ポップスの典型であり、ミディアムテンポのメロディ展開には恋愛の終局を綴った歌詞の世界に相応しい湿っぽいさがありながら、カラオケパートの演奏は、とにかくグルーヴしまくったベースに転がるピアノ、ビートの芯がクッキリしたドラムスにブルーアイドソウルなホーン&ストリングが薄くミックスされた憎めないアレンジになっており、愛ルリ子の節回しが、これまた黛ジュン or 小川知子っぽいロック演歌なコブシ全開という好ましさなんですねぇ~~♪

おそらくは既に述べたとおり、ヒットしたとは言い難い結果であろうとも、こ~ゆ~素晴らしい歌謡曲を普通に制作していた当時の業界のレベルは最高に高かったと思うばかりです (^^)

もちろん、サイケおやじは今後、彼女のレコードは鋭意探索の対象にさせていただきました (^^)

ということで、掲載盤の様に「これは……、何か、あるっ!?」みたいな予感が働くのも、中古屋巡りの楽しみのひとつであり、特に拙ブログ「この人」シリーズでご紹介している歌手やレコードに関しては、それゆえにエネルギーを傾注してしまうもんですから、趣味の道は更なる奥地へ向かっております。

でも、後戻りする気は全くございません。

というよりも、既に戻れないというのが、本当のところなのでした (^^ゞ

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 明日待たるる… | トップ | 泥沼に… »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

歌謡曲」カテゴリの最新記事