OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

あの場所からの歌声

2013-10-13 14:50:33 | 歌謡曲

あの場所から / Kとブルンネン (CBSソニー)

好き嫌いは別にして、なかなか素敵な歌がどっさり残されている我国歌謡フォークの中でも、特に忘れられないのが作詞:山上路夫&作曲:筒美京平による「あの場所から」でしょう。

もちろん、だからこそ、大勢の歌手によってレコーディングされ、中でも昭和48(1973)年に発売された朝倉理恵のバージョンは特別なヒットになっているわけですが、そこで気になるのがオリジナルバージョンということで、本日掲載のシングル盤こそが、まさにそれっ!

世に出たのは遡ること3年前の昭和45(1970)年で、歌っているKとブルンネンは、あらためて述べるまでもなく、そのタレントイメージは既に人気絶頂だったヒデとロザンナのフォロワーとして、昭和44(1969)年にデビューしていますが、肝心の音楽性は洒落たムードの本家より幾分内省的な歌詞やマイナー調のメロディがジャストミートの持ち味で、そういう歌謡フォーク的なところは、やはり男女デュオとして人気が高かったトワ・エ・モアの路線も併せ持っていたように思います。

ちなみに芸名の「K」が鈴木豊明、「ブルンネン」がアメリカ生まれのクリスタル・ブルンネンであり、当時は共々に大学生だったそうですが、やはり音楽活動はアマチュア時代からやっていたんでしょうねぇ~。

とにかくブルンネンの如何にも「ガイジンさんの日本語」らしい歌い回しとKの暖か味のあるハーモニーワークは、個人的にかなり好きです。

そしてデビューヒットの「何故に二人はここに」やGS歌謡っぽい「恋人たちの舗道」はニクイほど良いわけですが、「あの場所から」も絶品♪♪~♪

既に述べたとおり、朝倉理恵によるカパーが大ヒットした時、サイケおやじは瞬時にKとブルンネンのオリジナルバージョンを思い出し、速攻で中古屋から釣り上げて来たのが掲載の私有盤というわけですが、他にも柏原芳恵がレコーディングしていますし、本音を吐露すれば、南沙織が昭和47(1972)年に出したアルバム「早春のハーモニー」で披露したバージョンが一番に好きなんですけどねぇ~~♪

ということで、えぇ~~っ!?

サイケおやじは歌謡フォークなんて、嫌いじゃ~なかったの!?

という声がはっきり聞こえたりもするんですが、そりゃ~、若気の至りという言い訳を弄するまでもなく、ブーム真っ盛りだった高校生の頃はとても自ら率先して演奏し、歌うなんて事は、とても自分の感性やつまらない自負心によって、否定されるべきもの……。

ただし、聴くことは好きだったんですよ、恥ずかしながら。

まあ、そんなサイケおやじの自己矛盾は相変わらず見苦しいばかりですが、どうか名曲「あの場所から」に免じて、ご容赦下さいませ。

 白いベンチに腰掛けながらぁ~~♪

失礼致しました。

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2 コメント

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欽ドン (セブン)
2013-10-13 22:40:04
この曲が流行った小学生時代に欠かさず聞いていたのがニッポン放送でやってた欽ちゃんのドンといってみよう!だったのですが、そこでの人気コーナーにレコード大作戦というのがあって、この曲が下ネタ関係(まあワカルと思いますが)の投稿で使われてたりしましたね。

今でも憶えている最高に可笑しかったのは、このコーナーはCM大作戦とも言われていたのですが、例えば。。。

欽ドンそば屋は美味しいけれど、ちょっとキタナイです。
なぜなら~(と、ここで山口百恵の曲がかかる)

傍に居れば~♪蕎麦に入れ歯~♪

。。。が入ってるからです(爆笑)みたいな感じで。

その他に憶えてるのが本日のお題にもなっている歌謡フォーク、ガロの学生街の喫茶店で

ニュースをお伝えします。
今朝の大雨で常盤銀行が流されました(ここで曲がかかる)

ト~キワ流~れた~♪。。。とかがありました。

youtubeに出てるのがありました。
http://www.youtube.com/watch?v=tAmS2RtRCpA
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わっはっはっはっはぁ~~ (サイケおやじ)
2013-10-14 14:53:54
☆セブン様
コメント感謝、完全に笑いました♪

こういうソラミミってのは後々まで忘れないものですよねぇ~~♪
それだけ当時の歌にはメロディと歌詞の起伏があったという証かと思いますが、今の流行りの歌も、何かネタがありそうで、気になってきました(微笑)。
返信する

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