OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

初夏のツッパリ歌謡曲

2016-06-12 16:17:02 | 歌謡曲
渚でクロス / 荒木由美子 (キャニオン)
 
昭和歌謡曲には「ツッパリ歌謡」というジャンルが確かにあって、その源流には所謂「アバズレ歌謡」とか「やさぐれ歌謡」とか、様々にあると云われていますが、殊更「ツッパリ歌謡」と云えば山口百恵がアイドルらしからぬパタにらみかーンで大ブレイクの足篝にした名曲名唱も数多く、それゆえに後追い路線を狙った同系歌手も面白いレコードを出せたのが昭和50年代だったように思います。
 
本日掲載したのは昭和52(1977)年初夏に発売された、誰も否定出来ないほどにそれが全開した荒木由美子のデビューシングルで、いきなり「睨み顔」のジャケ写、そしてA面曲「渚でクロス」が作詞:阿木燿子&作曲:宇崎竜童というロックなソングライター夫婦の作品であれば、既にして「ツッパリ」はお約束!
 
なにしろ歌詞の中身が、おそらくは年下であろう男と行きずりの恋愛に落ちる乙女心というか、なんとも純情可憐なすれっからしの風情が最高で、しかも歌謡ロックがど真ん中の曲メロに附された馬飼野康二のアレンジにはグイノリのリズム的興奮とズバッとキメのホーンリフがたまりませんねぇ~♪
 
いゃ~、もう、それが当たり前過ぎて底が抜けてしまうようなフィーリングがニクイですよ。
 
もちろん、これも曲タイトルどおり、夏のアイドル歌謡であり、しかも歌謡ロックの裏人気曲じゃ~ないでしょうか。
 
失礼ながら彼女の歌唱力には楽曲の持つインパクトに些か追いついていないところもありますが、そこにまた不思議な切迫感があるように思いますし、例え贔屓の引き倒しと言われようとも、サイケおやじは好きです♪♪~♪
 
ということで、この季節は暑くて当然、しかし暑苦しいのはご勘弁ですから、明日こそはあのバカヤローに対して溜飲が下がるのを期待するばかりです。
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