OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

これも素敵なマリア

2023-06-19 19:33:45 | 歌謡曲

悪たれマリア / 速水ユリ (大映レコード / テイチク)

掲載したのは長らくの探索から、ようやく最近入手が叶った1枚で、それは以前ご紹介したGS歌謡の隠れ傑作「泣きべそマリア」の速水ユリが昭和42(1967)年に出したシングル盤で、カタログ番号から類推すると、件の「泣きべそマリア」に先立つレコーディングと思えば、当然ながら(?)、収録A面曲「悪たれマリア」は、やっぱりGS色が強いコミックソング系歌謡曲に仕上がっていましたですねぇ~~♪

なにしろ川内康範が綴った歌詞の世界は、時の流れにも束縛されない生き方を希求する自由奔放な我儘娘の独白であり、チクタクチクタク♪ なぁ~んていう時計の針の動きを擬音・発音させるキメのフレーズがありますから、桜田せい一の作編曲もリズミックなノリを優先させたエレキ&ビート歌謡になって当然というのはサイケおやじの独断と偏見かもしれませんが、それにしてもツインリードのエレキギターと薄いエレクトーンの響き、恣意的なエコーの用い方も確信犯的で高得点♪♪~♪

そして、やっぱり速水ユリのメリハリの効いたボーカルの味わいは、既に述べたとおり、コミックソングでもあり、フェロモン歌謡にも接近した絶妙のバランス感覚こそは、彼女の実力の証明と思うばかり (^^)

ちなみに曲タイトルに用いられている「マリア」は、おそらくはキリスト教の「聖母マリア」から、所謂「聖人」というイメージで扱われているんでしょうか?

だとすれば、ここで速水ユリが歌っているのは、その逆の存在を「悪たれ」と自ら居直っている、それもひとつの純情だとしたら、殊更昭和40&50年代には「マリア」物という歌謡曲が多数制作され、拙ブログでも前述「泣きべそマリア」以外にも「銀座のマリア」「裏町マリア」「愛を下さいマリアさま」「港のマリア」等々をご紹介しているんですが、このあたりは当時の日本人には特有の「西洋シンパシー」がありましたので、「神道」や「仏教」よりはスマートなイメージを抱かせられていた「キリスト教」に肖っての狙いだったんでしょうかねぇ~~ (^^;

しかし、そんなこんなを抜きにしても、速水ユリの歌いっぷりはサイケおやじの本当に好むところで、尚更に彼女のレコードに対する蒐集熱は高くなっております (^^)

ということで、それにしても掲載のジャケ写にも顕著ですが、当時のファッションやデザインのキッチュなブッ飛び方は現在でもカッコイイィィィ~~♪

―― ですよねっ!

サイケおやじは幸運にも、そ~ゆ~ムードが横溢していた中に多感な青少年時代を過ごせていましたので、思い入れも強いのかもしれませんが、やっぱり好きですねぇ~(^^♪

うむ、栴檀は双葉より芳し (^^)


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