OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

カナリヤは悲しくも忘れない

2022-04-14 19:33:35 | 歌謡曲

悲しきカナリヤ / 岡田可愛 (キングレコード)

岡田可愛と言えば、昭和40年代のテレビで数多く放送されていた青春学園ドラマ、そして傑作スポ根ドラマ「サインはV」で活躍した人気女優でしたから、歌手活動も自然の成り行きとして出したシングル盤も、サイケおやじが確認しているだけでも8枚ほどある中にあって、本日掲載したのは昭和43(1968)年末に発売された、これが彼女が出演していた学園ドラマ「進め! 青春(日本テレビ)」の挿入歌「悲しきカナリヤ」をA面に入れた裏人気作?

というのも、前述の「進め! 青春(日本テレビ)」は、同系シリーズの学園ドラマに顕著だった「熱血」よりは、むしろ「オトボケ&ドタバタ」を感じさせる新米教師と生徒の物語という、おそらくは狙った新機軸が裏目に出たのでしょうか、昭和43(1968)年秋から放送がスタートしたと思ったら、呆気なく年末には終了してしまったという、いやはやなんとも、今となっては進み過ぎたドラマ設定が、番組タイトル「進め!~」に相応しいというところでしょうか…… (^^;

しかし、サイケおやじの感性には、それがジャストミートしていたんですよ、闇雲な「熱血」よりはねぇ~~ (^^;

ちなみに件の新米教師は浜畑賢吉が演じていたんですが、肝心の岡田可愛は当然ながら生徒役じゃ~なくて、確か……医務室や養護学級で勤務していた「熊木先生」だったという、そんな事ばっかりは、しっかりと記憶しているもんですから、本日の掲載盤にも愛着があるというわけです。

で、その「悲しきカナリヤ」は作詞:岩谷時子&作曲:いずみたく、そして編曲:親泊正昇が手掛けた、ちょいと洋楽風味の失恋ソングなんですが、正直……、ボサノバ歌謡を狙ったはずが、なんとも中途半端なリズムアレンジがダサダサ……。

もちろん、このあたりは、決して上手いとは言い難い岡田可愛の歌唱力に合わせたと言ってしまえばミもフタもありませんが、曲メロそのものに魅力があるだけに、勿体無いと思うのはサイケおやじだけでしょうか (^^;

しかも、発売されたのが前述したとおり、同年末でしたから、挿入歌としてのウリがあった学園ドラマ「進め! 青春(日本テレビ)」が実質的に放送終了してしまったという厳しい現実も、このシングル盤が「裏」扱いにされている要因かもしれません。

ということで、「表」があれば「裏」もあるのが浮世の理とはいえ、それを決めるのに個人の自由があるのも、また道理でありましょう。

これからも、サイケおやじは自らの趣味趣向に素直なご紹介を続けさせていただければ、幸いでございます <(_ _)>

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