■瞳をみつめて c/w 最後のデート / 山﨑真由美 (ポリドール)
サイケおやじの知っている山﨑真由美はグラビアアイドルなんですが、それにしても細川ふみえ、あるいは藤崎仁美と一緒にやっていたという印象が強く、まさかそれ以前に純正アイドル歌手だったとはっ!?
そんな感じで驚かされたのは、もちろん本日掲載のシングル盤に遭遇した所為であり、もうひとつの内幕としては、これまで度々述べているとおり、サイケおやじは昭和62(1987)年頃から異郷の地で仕事に責められていたからという事情もありました。
ですから、ようやく平成6(1994)年に帰国してからは、その間のブランクを埋めるべく、以前にも増してレコードや書籍の中古市場を頻繁に漁る様になり、山﨑真由美を知ったのも、前述のとおり、細川ふみえ経由というのが真相ですし、グラビアアイドルとしても、巨乳派の王道を歩んでいたと思います。
したがって歌手デビューするにしても、グラビアの世界で売れてからというのが普通かと思いきや、実は掲載したシングル盤こそが山﨑真由美の芸能界における本格的な出発点!?
と思いきや、後に知ったところでは、それ以前の彼女には例の「おニャン子クラブ」での活動があったそうで、だとすれば、しぶとい(?)それなりの芸歴があったんですねぇ~~!?
そこであらためて確認すると、このシングル盤の発売は昭和63(1988)年4月であり、いよいよのデビュー作「瞳をみつめて」は作詞:矢崎教子&作曲:鈴木邦彦が提供したミディアムテンポのアイドル歌謡がド真ん中とはいえ、船山基紀のアレンジが聊か凡庸なシンセポップに傾いていますし、肝心の彼女の声質にアイドルらしい明るさが足りず、節回しも危なっかしいという……。
う~ん、これではせっかくの恵まれたルックスとナイスバディが勿体ないと思ったのは、サイケおやじだけでしょうか……。
ところが、そんな不遜な失意を抱きつつB面「最後のデート」に針を落としてみれば、これがサイケおやじのツボにはジャストミ~~トっ!!
所謂オールディズ歌謡にシンセポップの味付けを施したミディアムテンポの胸キュン失恋ソングであり、作曲と編曲はA面と同じく鈴木邦彦&船山基紀というプロフェッショナルの仕事に外なりませんが、作詞は山﨑真由美とクレジットされていますから、彼女本人の気持ちの入り方も尚更だったとしか思えません。
前述したとおり、ちょいと不安的な歌唱力も、ここでは完全に良い方向へ作用していて、聴くほどに味わいが深まるんですねぇ~~♪
実際、何度聴いても飽きませんよっ!
もう、これは絶対に、B面押しというのが、サイケおやじの偽りのない本音であります。
ということで、人に歴史ありというか、グラビアアイドルとして一世を風靡した山﨑真由美は、アイドル歌手としてはイマイチだったかもしれませんが、リアルタイムの彼女に接することが出来なかったサイケおやじとしては、後追いで、こんなに素敵な名曲名唱「最後のデート」に出会えたのは幸せと思うばかり♪♪~♪
当然ながら、デジタル化して、今でも車の中でも鳴らしている事も告白させていただきます。
繰り返しますが、これはB面「最後のデート」を激オススメの1枚として、皆様にもお楽しみいただきとうございます。