OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

さっちゃんはフェロモン歌謡だって最高!

2022-07-12 18:01:09 | 歌謡曲

気まぐれなわたし / 小林さち子 (日本ビクター)

掲載したのは、今や大御所の小林幸子が不遇逼塞時代だった昭和47(1972)年に、「小林さち子」名義で出したシングル盤なんですが、このジャケ写からも皆様ご推察のとおり、A面曲「気まぐれなわたし」で彼女が聞かせてくれるのは、所謂フェロモン歌謡なんですねぇ~~!?▼◎ (^^;

ご存じのとおり、小林幸子は昭和39(1964)年、当時十歳で出したデビュー曲「ウソツキ鴎」の大ヒットでブレイクしたものの、以降はヒット曲が出せずにフェードアウト気味となりながら、やはり卓越した歌唱力があればこそ、レコード契約は途切れる事が無かった様で、改名と移籍を繰り返しながら、ついに昭和54(1979)年の「おもいで酒」のメガヒットから今日に至るという波乱万丈!?

ですから、出していたレコード収録曲も時代の流行に迎合した作品を歌っているのが当然の流れというか、その暗黒時代ともいうべき頃の音源を探索してみると、時には藤圭子、あるいは山本リンダっぽい楽曲までも出していたわけでして、ここに作詞:今村友美&作曲:敏トシ、そして編曲:竹村次郎という制作スタッフが前述したとおり、フェロモン歌謡を彼女に与えたとしても、何らの不思議も無かったのでしょう。

というか、「小林幸子」という凄い才能の歌手を埋もれさせず、再ブレイクさせるためには、何が何でもっ!

みたいな意気込みが絶対あったと推察されますし、小林幸子だって、必死の思いがあったと思うんですよ。

ですから、アップテンポで奥村チヨあたりが歌ってしまいそうな保守本流の歌謡ポップスなメロディに思わせぶりな歌詞という楽曲の意図を小林さち子=小林幸子ならではの上手すぎるコブシで節回していく、その基本的なところを絶対に崩していないのは、流石だと思いますねぇ~~ (^^♪

オシャレ系のスキャットコーラスやソフトロックなリズムアレンジもイイ感じ♪♪~♪

ところが、サビ前のセクシーな溜息風のパートに、これまた当然の様な遠慮した雰囲気があったりして、それがまた如何にも「さっちゃん」らしくて、サイケおやじは好きなんですよ (^^;

いゃ~~、このジャケ写ポートレートのイメージからして、衣装も相当なキワドさがあったんじゃ~なかろうか?

なぁ~んて書いてしまうのは、サイケおやじが当時の彼女の実演ライブやテレビ出演に接した記憶が全く無いからでして、妄想が掻き立てられますねぇ~~ (^^;

ということで、小林幸子は何時だって、何を歌っていても、小林幸子に違いありません。

その意味で、現在の彼女が日本ビクター時代に吹き込んでいた音源を無かった事にしている様なところは、物凄く勿体ないと思うんですよ。

そりゃ~~、小林幸子にとっては、それが最善の道という事情も理解は出来ますが、日本歌謡史にその名を刻むであろう小林幸子であればこそ、ファンや歌謡曲愛好者にとっては、ぜひともの完全復刻を待ち望んでいるはずです。

そして出来うるならば、様々な芸名を使い分けてきた「小林幸子」芸能史を纏めたボックス物を今だからこそ、自ら編纂していただきたいと願っているのでした。

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