■剣の舞 / 尾藤イサオ&ドーン (東芝)
何をやっても憎めない人の中でも尾藤イサオは別格!
と書いてしまえば、各方面からのお叱りは覚悟しなければならないわけでして、何故ならば尾藤イサオの芸風というか、芸能の力量は唯一無二ですからねぇ~~♪
それは昭和三十年代の和製ロカビリーブームから長いキャリアを積み重ねた今日においても現役のバリバリで活躍している、その存在感の強さに感服するサイケおやじの畏敬の念とご理解願いたいところであり、とにかく尾藤イサオにハズレやスカはありえません。
例えば昭和54(1979)年に発売された本日掲載のシングル盤A面曲「剣の舞」はご存じ、旧ソ連の作曲家にして有能な指揮者でもあったアラム・ハチャトゥリアンの代表曲の日本語バージョンというだけでも血が騒ぐわけですが、その真相は作詞:なかにし礼&曲構成:いずみたく、そして前田憲男のアレンジが施された、これが見事な高速ディスコ歌謡に仕立て上げられているのですから、たまりません♪♪~♪
もちろんあらためての説明は不要でしょうが、ここであえて名義を「尾藤イサオ&ドーン」にしてあるのは、サンタ・エスメラルダという欧州の企画系グループが1977年にディスコアレンジで作った「悲しき願い」の世界的なメガヒットがあればこそ、件の名曲の我が国代表選手であった尾藤イサオが負けじと(?)サンタ・エスメラルダ仕様の2人の女性ダンサー兼サイドコーラスシンガーを率いてのリメイクレコーディングは言わずもがな、新曲扱いのシングル盤も出していた中のひとつが、この「剣の舞」というわけですが、「ドーン」という名義にしても、例の「幸せの黄色いリボン」等々のポップスヒットでお馴染のトニー・オーランド&ドーンの如き、男性リードボーカリストに2人の女性サイドシンガーという吉例を踏襲した?
……等々の推察も易いところでしょう。
そして披露されたのは尾藤イサオならではの弾けた歌謡曲!
なにしろ原曲の高速テンポを覆さないアレンジに全く怯むことの無い猛烈なノリと節回しは、そのブレスというか、ウルトラな息継ぎ共々に圧巻ですよっ!
これは実際に聴いていただければ、皆様にも絶対に納得の世界だと思うんですが、もうひとつ、特筆して置きたいのが、この「剣の舞」を歌っていた時の尾藤イサオのパフォーマンスで、それは驚くなかれっ!
ご推察どおりの激しいアクションは、サーベルを振り回してのタイガー・ジェット・シン状態だったんですよねぇ~~~~♪
これをリアルタイムのテレビ歌番組で見せられたサイケおやじは心底、シビレまくってしまったですよ。
あぁ~、尾藤イサオ、恐るべしっ!!!
ちなみに「尾藤イサオ&ドーン」名義のシングル曲は、この他に前述の「悲しき願い」や「涙のギター」が作られているんですが、気になるのは「ドーン」と名乗る女性二人組で、メンバーのひとりは後に演歌や歌謡曲のレコードを出した沢よう子だと思うんですが、もうひとりは度々の入れ替わりがあったような……。
そのあたりの真相も含めて、音源のコンプリートが叶うのであれば、当時の映像も蔵出しして欲しいものです。
ということで、こういうハチャメチャなエネルギーを保ち続けている尾藤イサオは、まさに偉人でしょう。
残念ながら最近の生ライブには接していませんが、今でもステージで「剣の舞」を歌っていて欲しいなぁ~~~。
本気で思っているのでした。
フォロー&ご紹介ありがとうございます♪
これですよっ、これですっ!
当時も今も、ここまでの破天荒を堂々とやれるのは、尾藤イサオだけでしょう。
最高ですっ!
https://www.youtube.com/watch?v=VHjs6iYaRuc
歌詞が邪魔で後ろの二人がよく見えません