OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

だけど…、アイドル歌謡

2020-11-07 19:23:10 | 歌謡曲

だけど… / 高田みづえ (ユニオン / テイチク)

本日も、またまた無国籍歌謡と申しましょうか、先日ご紹介の「わかれうた / 中島みゆき」が流行っていた頃と同時期の昭和52(1977)年晩秋にヒットした高田みづえの「だけど…」も、なんだかサイケおやじには煮え切らない想いを残した、これがミョウチキリンな歌と演奏でありました。

なにしろ初っ端から符点音符を多用したメロディー展開にはアイドル歌謡らしからぬ違和感を覚えましたし、続く中メロにはコブシが必要される泣き節が仕込まれ、バックのアレンジ共々に正統派歌謡ロックの味わいが強く表出しているんですねぇ~~!?

で、クレジットを確認してみると、作詞:島武実&作曲:宇崎竜童、そして編曲:馬飼野康二というスタッフの存在が認められ、う~ん、さもありなん……。

なぁ~んて、溜息交じりに納得するしかない心境に陥れられるんですが、それにしても、ここでも中近東モードが入ったリズムの転換が苦し紛れに思えるばかりで、しかし、それでもマイナーキーで8ビートが基本というところがギリギリ、ヒット曲の要件を満たしているのでしょうか?

しかし、それでも高田みづえの歌いっぷりは、こんなにリズムの転換が多い中でも高音域からアルト気味の声質を用いた柔軟さを聴かせてくれるんですから、流石と思うばかり♪♪~♪

彼女のキャリアから考察すれば、木之内みどりの持ちネタをカバーした「硝子坂」のヒットに続いてのシングル曲になりますから、当然ながら、「硝子坂」の制作スタッフと同じ陣容での「だけど…」が二番煎じとしての役割と新機軸での展開を両立させたかった狙いは、なんとなく推察出来るところでして、いかがなものでしょう?

個人的には、やはり宇崎竜童ならではの楽曲とサウンド作りを鑑みて、ディストーションたっぷりのエレクトリックなギターが要所でアクセントになっていますし、リズムギターも16ビートだったりしますが、それでもキーボード類が多様されているのは、個人的には意味不明の歌詞の中身の抽象性を強調する狙いからでしょうか?

また、ホーンセクションにも強いクセを感じるんですよねぇ~~▲■◎?

いゃ~~、現在に至るも、聴く度に謎が深まるばかりでございます。

でも、こんな難しい楽曲がアイドル歌謡としてヒットしたんですから、昭和の歌謡界は、やはり面白いですねぇ~~~♪

そして、完璧な歌謡ロックのバージョンを聴いてみたかったと思うのは、サイケおやじだけでしょうか?

ということで、本日は久々に借りているトランクルームに赴いて、ネタの交換をしてきましたが、置いてある様々なブツの整理整頓の必要性をヒシヒシと感じさせられました (◎_◎;)

断捨離なんて……、何処の国の話……。

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