■夢に咲く花 / マリサ美樹 (ユニオン / テイチク)
これまた最近ゲットしてしまった中古のシングル盤なんですが、ど~ですかぁ~~、このキッチュなジャケ写デザインはっ!?
全く瞬時に魅せられたというか、これは何か、あるっ!?
―― という想いに急き立てられてしまったサイケおやじの期待どおり、ここにマリサ美樹と名乗る女性シンガーが歌ってくれたA面曲「夢に咲く花」の曖昧な妖しさにはフワフワした気分に誘われました ♪♪~♪
それは作詞&作編曲:藤本卓也が恣意的とも思える企画だったんでしょうか、曲調はミディアムテンポのラウンジ系ボサロック歌謡であり、サウンド的には発売された昭和44(1969)年のムードが横溢しているとはいえ、マリサ美樹の節回しと声質そのものが実に曖昧であるがゆえに、男に対して幾分(?)過大な期待が綴られた歌詞の世界の裏切り感が上手く表現されていると思うんですが、いかがなものでしょう。
例えば、これを同時期のピンキー=今陽子みたいな芯の強いR&B風に歌う事だって納得の楽曲じゃ~ないでしょうか?
それを……、ここまで脱力風味で節回してしまうマリサ美樹には当然ながら、フェロモン歌謡というジャンル分けも可能でしょうし、構成されたサウンド云々からすれば、サイケデリック歌謡の範疇でもありましょうが、何れにしても、なかなか唯一無二の個性的な歌謡曲に仕立て上げているところは流石、鬼才・藤本卓也!?
ちなみに主役たるマリサ美樹は、ジャケットスリーブ裏に記載の簡単なプロフィールによれば、北海道出身で平尾昌晃 ~ 藤本卓也にレッスンを受け、この「夢に咲く花」がデビュー曲という、当時は19歳の美人歌手だそうですが、サイケおやじにとっては「この人」シリーズの歌手であります。
う~ん、妙に彼女の老け顔が気になるなぁ~~ (^^;
ということで、今日は正直、疲れが抜けていない体調ながら、何で……、こんなに疲れているのかと考えてみれば、サイケおやじも60歳代のラストスパートに突入目前という、この現実…… (^^;
正に、老い深まりて、趣味の世界だけが心の支えというわけでしょうか (^^;
とにかく、継続は力なり、それを信じるばかりでございます。