OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

桜月夜に勇気づけられ

2020-04-16 19:39:55 | 歌謡曲

ステキのキセキ c/w 桜月夜 / 太田裕美 (Sony = 7吋アナログ盤)

昨日は横浜在住の妹から緊急のSOSが入り、それはなんとっ!

近隣のスーパーから米や麺類が品薄で買えないっ!

という、現在の社会情勢では、さもありなんという救難要請でありました。

つまり、外出自粛や学校・職場が休みとか時短になっている所為で、必然的に自宅で食事という機会が増えれば、それだけで食料不足になるという、いやはやなんとも、脆弱な民間経済が露呈してしまったという事でしょう。

実は拙宅では、以前にサイケおやじが勤務していた雪国で入れてもらっていた所謂おやじバンドのメンバーが農家という事で、そこから有名ブランド米を格安で通販購入しているので、早速頼んで、妹の家へ送る手筈を整えたんですが、件のバンドメンバーとの電話の会話では、当地では食料の問題は無いものの、消毒液やマスクが全く売っていないので、困り果てているという、これは文明格差ってやつなんでしょうかねぇ~~?
 
そして今が桜の満開であるにも拘らず、花見の宴なんかは誰もやっていないそうで、どうにも自然の恵みを蔑ろにしているバチアタリを感じつつも、それで正解と思わざるを得ないという、せつない話でありました。

そこで本日ご紹介したいのは、太田裕美がデビュー45周年を迎えた昨年5月に出した久々のシングル盤、それも7吋のアナログレコード仕様という嬉しい1枚で、それはどうやら35年ぶりの快挙(?)らしいんですが、それはそれとして、サイケおやじが大いに気に入ったのがB面に収録された彼女の自作曲「桜月夜」です。

いゃ~~、これが太田裕美の長いキャリアの中でも、ちょいと驚かされるようなゴスペルロックなバラード曲で、ミディアムテンポで節回す彼女の声質は持ち前の甘え口調が刹那の前傾姿勢と申しましょうか、この世に生きる厳しさも喜びに繋がる事を信じさせてくれる様な、シンプルな真実を希求させてくれるのですから、胸キュンを通り越して、サイケおやじは我知らず涙が……。

そんな「青い」情感を呼び覚ましてくれるのが、実は多かれ少なかれ、これまで太田裕美が歌ってくれた全ての楽曲には入っているのですが、中でも新曲となった「桜月夜」は名曲にして名唱 ♪♪~♪

ちなみにアレンジは萩田光雄、バックの演奏は中西康晴(p,org)、土方隆行(g)、岡沢章(b)、渡嘉敷祐一(ds) という顔ぶれですから、その名演は「お約束」以上ですよ。

う~ん、土方隆行のギターも慎みのある泣きっぷりで、心に染みますねぇ~♪

そして先日、テレビ出演した彼女がピアノの弾き語りで、この「桜月夜」を歌っていたんですが、それがまた最高で、きっとライブステージでもハイライトになっているにちがいありません。

とにかく、これは皆様に、せひとも聴いていただきたいと願っております。

さて、一方、肝心(?)のA面曲「ステキのキセキ」は作詞:太田裕美&作編曲 : 前山田健一が作り上げた、ちょいとチープなエレクトロ歌謡ポップスと呼んで許されるのかは分かりませんが、明るい雰囲気のアップテンポ曲の中には太田裕美の代表的なヒット曲のタイトルや歌詞の一節が歌い込まれているという、彼女の信者にとっては嬉しくも、しかし面映ゆい仕上がりかもしれません。

少なくとも、一介のファンであるサイケおやじにとっては、彼女の個性である「甘え口調」が元祖アニメ声に転嫁された様な味わいに思えるもんですから、聊か気恥ずかしいというのが本音です。

しかし同時に、齢を重ねても、太田裕美は太田裕美であるという、実に大切なものを失っていないんですよねぇ~~♪

それは芸能界という事を考慮しても、現実世界では、なかなかに難しいはずと思うばかりで、確か彼女は昨年、乳がんを患い、夏頃に手術・療養を告白されていた事を思えば、このシングル盤のレコーディングにしても、もしかしたら一期一会の気持ちが入っていたのでしょう。

もちろん、これまでだって太田裕美は手抜きなんかしてこなかったとはいえ、自らの体調の異変を感じつつの曲作りやレコーディングには、尚更に集中したエネルギーが求められたはずで、だからこそサイケおやじは、このシングル盤が出た事に大きな感謝と喜びを覚えるのです。

前述したテレビ出演の時には、現在でも治療を継続していると話されておりましたが、その慎ましくも前向きな姿勢には大拍手です。

ということで、最後になりましたが、彼女はこのシングル盤を出した後、同年秋には新作アルバム「ヒロミ☆デラックス」を発売し、もちろんこのシングル盤に収録の2曲に加えて、往年のヒット&人気曲の新録テイクやリミックスバージョンが収められていますので、こちらも何れご紹介させていただきますが、皆様にはそれよりも早く、お楽しみいただく事を強くオススメしたく思う次第です。

うむ、桜月夜は綺麗にちがいない♪♪~♪

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