■若いってすばらしい / スクールメイツ (キングレコード)
最近バイトで来ている女子大生が歌が上手いというので、ちょっと話を聞いてみたら、「私の母は昔、芸能人でした。テレビにも出ていたし、レコードも出していたんです」と言うので、諸々の雑談を総合してみると、彼女の母親は、どうやらスクールメイツに在籍していたというのですから、大いに興味を惹かれてしまいました。
現在はど~なっているのか、ちょいと不明ではありますが、スクールメイツと云えばサイケおやじの世代では必ずやテレビで接しているはずのコーラス&ダンスのグループで、有名スタア歌手のバックやオープニングアクトには欠かせない存在として、自然に馴染んでいた存在感は抜群でありました。
良く知られているとおり、スクールメイツは渡辺プロが実質運営していた東京音楽学院の生徒から選抜したメンバーで実習というか、リアルな芸能の現場で場数を踏ませる意味からも、テレビや様々なステージに出演させていたわけで、当然ながら所属メンバーも頻繁な入れ替わりがあり、今日でも有名なスタアを大勢誕生させています。
それは例えば布施明、キャンディーズ、太田裕美、平山三紀、高橋真梨子、リリーズ、トライアングル、三木聖子、石川ひとみ等々、ちょっと思いつくだけでも、名前が挙げきれないほどですから、自分名義でメジャーデビュー出来なかったメンバーも不特定多数という現実は確かです。
件の彼女の母親にしても、ひとりではデビューしていなかったというので、スクールメイツとしてのレコードを残しているのでしょう。
さて、そこでご紹介したいのが本日の掲載盤で、特にA面収録の「若いってすばらしい」は、ご存知! 槇みちるが昭和41(1966)年に大ヒットさせたエバーグリーンなヒット曲のカバーで、一説では、その槇みちるバージョンのバックコーラスを担当していたのがスクールメイツであったという事からも、これがなかなかジャストミートな仕上がりなんですねぇ~~ ♪
なにしろイントロから、ブンチャッブンチャッと弾むギターが如何にも楽しく、歌い出されるコーラスのリードは女性陣、合いの手は男性陣という編成が親しみ易さを増幅させているようです。
実は告白すると、サイケおやじは中学生の時、クラス対抗のコーラスコンクールで、この「若いって素晴らしい」のスクールメイツのバージョンを歌った事があり、掲載したシングル盤は、ちょうどその頃に入手した1枚です。
そして自宅で鳴らしながら、ターヘなギターでコードを探り、独りで弾き語り気味に歌ってはイイ気になっていたという、いやはやなんとも、自意識過剰の若気の至りが高じて、ついにクラスの練習の時、「ギターで伴奏させてくれぇ~~」とかホザいて白眼視されてしまったですよ……。
もちろん、当時はエレキじゃ~なくても、学校にギターなんかは持ち込み出来なかったんですけどねぇ~~~、お恥ずかしいかぎりです。
ということで、冒頭での書いたバイト女子大生の母親が、果たしてこのレコーディングに参加していたか否かは全く不明なんですが、スクールメイツはその長いキャリアの中でスタア歌手のバックコーラスやカバー曲、さらにはCM曲やテレビ番組のテーマ曲等々、相当数の音源を残しているはずなので、きっと何時かは真相が明らかになるかもしれません。
確か以前、スクールメイツだけのコンピレーションCDも出たはずなので、気になる皆様は、とりあえずこの「若いってすばらしい」だけでも、お楽しみ下さいませ。