OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

土砂降りのゼロ

2021-07-13 18:17:58 | 歌謡曲

0(ゼロ)のメルヘン / トライアングル (CBSソニー)

天候不順の昨今とはいえ、昨日の出張は行く先々で大雨に祟られ、殊更夜になって某海岸方面で遭遇した土砂降りは、乗っていたワゴン車の屋根をも突き破らんばかり勢いで、往生させられました。

これじゃ~~、場所によっては災害が発生するのも無理からん……!?

そんな無情な諦観を覚えてしまったわけですが、そこで思い出したのが、トライアングルが昭和53(1978)年7月に出した本日掲載のシングル盤A面曲「0(ゼロ)のメルヘン」であります。

なにしろ歌い出しの歌詞が――

  土砂降りのぉ~~ 海岸をぉぉ~~
  二人夜中に見てるのぉぉ~~

――ですからねぇ~~ (^^;

尤も昨日のサイケおやじは、そんな色っぽい状況ではなかったんですが、それはそれとして、トライアングルとしてはデビュー2作目となる「0(ゼロ)のメルヘン」こそは、なかなかの裏名曲にして隠れ人気も高いと思っているんですが、いかがなものでしょう。

とにかく島武実の綴った歌詞の幾分艶めかしい世界は、アイドル歌謡の一線をギリギリまで迫った感がありますし、穂口雄右の作編曲にしても、強いビードのロッキンソウルなフィーリングにマイナーコードを上手く使ったマニアックな仕上がりを狙ったものだとしたら、先輩格のキャンディーズとは似て非なる、トライアングル独自の個性を表出させるべく仕掛けられた企画だったと思いたくなるほどです。

しかもアップテンポの曲の流れでノリの良いコーラス&ハーモニーは、スタジオで作られたダブルトラックやミックスの効果があるにせよ、なかなかにイイんですよ、これがっ!

また、カラオケパートの演奏そのものも実に練り込まれている感じで、ポール・マッカートニー調のベースやスリル&サスペンスやストリングス、大胆にしてニクイ小技を自然体にやっているギターも素晴らしいと思いますねぇ~~ (^^♪

あぁ~~、これこそっ、プロの成せる技ってやつでしょう。

そして決して忘れてはならないのは、この「0(ゼロ)のメルヘン」をテレビ出演やライブギグ等々の実演ステージで披露するトライアングルのパフォーマンスのラフな完成度と申しましょうか、場合によってはアブナイ瞬間もある露出度の高い衣装で、「あられもなく」踊りながら歌ってしまう彼女達こそは、正に昭和歌謡曲の魅力のひとつでありましたですねぇ~~ (^^♪

ということで、今年の夏も重苦しい状況は避けえないと思いますが、せめて心の豊かさだけは失いたくありません。

メルヘンでイイのは「0(ゼロ)」だけですよ (^^ゞ

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« こんな時期ではありますが…… | トップ | 風の女は幻にしたくない »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

歌謡曲」カテゴリの最新記事