OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

ふっと思い出した風吹ジュン

2010-09-03 16:30:01 | 歌謡曲

愛がはじまる時 / 風吹ジュン (ユニオン)

今や女優として、しっかりと自らのポジションを固めている風吹ジュンも、最初はモデルというか、元祖グラビアアイドルのひとりとしてのブレイクがその端緒であった事は、皆様が良くご存じのとおりです。

なにしろ愛くるしい面立ちとセクシーな肢体、さらに如何にも男好きする仕草が実に自然体でしたから、その人気は昭和48(1973)年にユニチカの専属モデルとして登場した時から急上昇!

併せて、それ以前にやっていた富士フィルムでの仕事等々も注目され、彼女が写っているポスターの盗難は日常茶飯事でしたし、男性週刊誌のグラビアでもトップの人気を集め、世界的に有名な写真家のデビッド・ハミルトンまでもが彼女をモデルに起用するという騒ぎは圧倒的でした。

そして当然の流れとしてレコードデビュー♪♪~♪ それが本日ご紹介のシングル盤で、昭和49(1974)年の初夏に発売されるや、忽ち売れまくっての大ヒットになっています。

ところが肝心の歌唱力は、熱心なファンだとしても、???でしょう。

しかし売れている現実の中では、続けてアルバムも制作され、それがナレーション中心のLPという、当時としては些か温故知新が強すぎる中身だったことも、今となっては懐かしいところかもしれません。

結局、ファンが彼女に期待していたのは、あくまでもフォトジェニックな部分であり、もし当時、家庭用ビデオやDVDが普及していたら、間違いなくイメージ作品がバカ売れしていたに違いありません。

ちなみに彼女は決してグラマーでも巨乳でもありませんでしたが、肢体のバランスの良さと滲み出るセクシーなムードが最高だったのです。

所謂「恥ずかしいカラダ」とか「E~、Body」ってやつでしょうねぇ~♪

しかし好事魔多し!

なんと彼女が人気絶頂となった昭和49(1974)年9月、事務所との契約問題の縺れから暴力団関係者に誘拐されるという事件が勃発! この時は警察も大きく動いた所為で、一晩ぐらいで解放されたらしいのですが、それからは彼女の男関係も含めた過去や金銭感覚等々がエグイ表現で報道されるという、まさにスキャンダルの嵐でした。

当然ながら彼女の人気も急降下……。

それでもタレント活動やレコードの発売は続きましたが、デビュー当時の勢いは取り戻すことが出来ませんでした。

さて、サイケおやじは、もちろん風吹ジュンが気になる存在ではありましたが、その絶頂期とも言える昭和49(1974)年6~9月にかけては、ある幸運から渡米していたので、その熱狂や誘拐事件等々の騒動にはリアルタイムで接していません。

しかし帰国してから知る彼女のスキャンダルの数々や、一連の事件報道の諸々、また人気の凋落ぶりには心を痛める以前に、なにか呆気ないものを感じていました。本日掲載したシングル盤にしても、彼女の本性(?)を知った熱狂的なファンの友人から、失望の言葉と共に貰ったものです。というか、捨てるといっていたのを、私が強引に頂いたのが本当のところです。

しかし、流石に今日の地位がある彼女は、しぶといです。

実はサイケおやじは以前、彼女を良く知っているという知り合いから、風吹ジュンの過去や内幕を様々に聞かされたことがあって、そこにはとても書けない話がどっさりあるんですが、しかし彼女の努力家という一面は無視出来ないだろうと気がつきました。

中でもテレビドラマや映画における女優としての活動は、アイドル時代も含めて、なかなか味わい深いものがあります。直言すれば、自分の過去が「芸の肥し」になっている雰囲気さえ感じる時があるほどです。

中でも世間を圧倒したのが、松田優作の主演映画「蘇える金狼(昭和54年・村川徹監督・東映)」での強烈な濡れ場でしょう。バックから激しく責められる彼女の愉悦の表情と肉体の蠢きは、リアルさと大袈裟な演技の上手い折衷ではありますが、これを出来る女優さんは、極僅かじゃないでしょうか?

個人的には、このあたりでロマンポルノに出演して欲しいと心底、願ったものです。

また同じ頃、ついに披露したオールヌードのグラビアも、良かったですねぇ~♪

しかし現実は、それからしばらく後に彼女は結婚! 二児の母親となったのはご存じのとおりですし、諸々あっての離婚から女優としての芸能界復帰後は、さらに深みを増した演技を見せています。

結局、風吹ジュンは芸名そのまんまに、風に吹かれてきたジュンちゃん♪♪~♪

そういうイメージと昭和芸能界ならではの世界で、如何にもの輝きを放った人なんでしょう。

最後になりましたが、人気漫画「がきデカ」のジュンちゃんは、彼女がモデルだという説を付記しておきます。もちろん昨夜、久しぶりに件の漫画に接し、突如として風吹ジュンを回想、この文章を綴ったというわけです。

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2 コメント

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Unknown (サイケおやじ)
2010-09-04 09:19:13
☆TK様
コメント、感謝です。

彼女はアシスタントでも「華」がありましたですね。
ホットパンツも良く似合いました♪

男は好きにならなければ、ウソでしょう。
返信する
Unknown (TK)
2010-09-03 17:45:52
好きでした(笑)
リブヤングのアシスタントもやってましたよね
返信する

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