■恋の汽車ポッポ / ジャネッツ (キャニオン)
「恋の汽車ポッポ」と云えば、今となっては故・大瀧詠一のシングル曲という認識が我が国のコアなポップスマニアの基準かもしれませんが、サイケおやじにとってはジャネッツの「恋の汽車ポッポ」が大袈裟ではなく、それよりも百倍は好きです。
もちろん、両者の「恋の汽車ポッポ」は所謂同名異曲でして、発売したのもジャネッツが昭和46(1971)年5月、大瀧詠一は同年末でしたから、どうにも紛らわしいムードが漂うのは必然かもしれません。
しかし、既に述べたとおり、ジャネッツの「恋の汽車ポッポ」は作詞作曲:田中孝行、そして編曲:青木望が作り上げた素敵なソフトロック歌謡 ♪♪~♪
で、それを演じているジャネッツは青木満里子と滝沢由枝という、当時は女子大生だったらしい2人組で、当然ながらベッツイ&クリスの大ブレイクからブームとなった女の子コンビによる歌謡フォークデュオだったはずで、例えばシモンズやピンクピクルスと同じ系譜に位置しており、ですからこの「恋の汽車ポッポ」の楽しくも和みのフィーリングは全くサイケおやじの好みなんですねぇ~~♪
しかも青木望のアレンジでしょう、なかなか凝ったボーカルハーモニーとコーラスワークは、テレビやラジオで接したライブギグにおいても、それなりに演じられていたという印象が残っていますので、なかなかの実力があったにちがいありません。
それは後年、知る限りではありますが、21世紀に入ってから、青木満里子が青木まり子名義で五つの赤い風船やシモンズのリユニオンに参加しているという、息の長い活動にも窺えるところと思います。
ということで、この「恋の汽車ポッポ」がラジオの深夜放送で小ヒットしていた頃、高校生だったサイケおやじは入れてもらっていた学内同好会のバンド組で、これをやりたかったんですが、もちろん結果は出来ず終い……。しかしフォーク組じゃ~、楽しそうに歌っていた、その光景を羨ましくも、せつない気分で眺めていた記憶を今も思い出したりして、本日も、そ~ゆ~気分です。
いやはや、なんとも、お恥ずかしいかぎりでございます。