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サイケおやじの生活と音楽

この人だぁ~れ part-156:壇まゆみ ~ 見岳章なら、OK!

2024-04-22 18:53:43 | 歌謡曲

Say you love me c/w 初恋エピローグ / 壇まゆみ (EXPRESS / 東芝)

大衆音楽の鑑賞と蒐集において、それを制作者やソングライター毎に実践する事は奥の細道を辿るには有効や手段ですから、例えば我が国の歌謡界においては「筒美京平」の書いた楽曲を集中的に愛でるマニア系リスナーの存在等々、とにかく「遣り甲斐」は確実の行動かと思っております。

で、そんな方法論があればこそ、現在のサイケおやじが集めているのが美空ひばりの「川の流れのように」があまりにも有名な見岳章の書いた楽曲です。

皆様ご存じのとおり、見岳章はロックバンドの一風堂でキーボードを担当し、昭和57(1982)年に「すみれ September Love」の大ヒットを放ってブレイクしたわけですが、それは共に一風堂を立ち上げた土屋昌巳(vo,g) の書いた作品でありながら、業界では作編曲家としての見岳章の力量が高く評価されていたと云われていたらしく、だからこそ、一風堂が解散する直前から主に作詞家・秋元康とのコンビでアイドル歌謡や意外なほど正統派の歌謡曲を様々な歌手&グループに提供する事になったのでしょう。

告白すれば、サイケおやじが見岳章に注目したのは、とんねるずが昭和60(1985)年頃に歌っていた「雨の西麻布」の下世話でオシャレな歌謡フィーリングに耳を奪われたのが最初だった気がするんですが、他にも城之内早苗の「あじさい橋」や「金沢の雨」とか、なかなか真っ当な(?)歌謡曲を書ける才能に感服させられてしまったわけですよ。

ですから、猟盤活動における制作クレジット確認作業では、「見岳章」は要注意となって、今日に至っております。

で、本日ご紹介のシングル盤は、その見岳章が収録両面2曲共に書き上げたアイドル歌謡ポップスというだけで、歌っている壇まゆみについては何も知らぬままに中古ゲットしたブツでして、発売されたのは昭和56(1981)年とされる、全くヒットしなかったレコードです。

それでも作詞作曲:見岳章&編曲:井上鑑という、今では夢の制作陣が手掛けたA面曲「Say you love me」は、シンプルなリズムパターンを用いたバブルガム歌謡ポップスと申しましょうか、壇まゆみの危なっかしい歌唱力を逆手に活かした曲展開と覚え易さメインのアレンジが洋楽ファンにもウケそうな雰囲気であり、曲中の短いセリフを繰返し聞きたくなってしまう仕掛けもニクイところでしょうか (^^♪

一方、B面収録の「初恋エピローグ」は作詞&作編曲の全てを見岳章が担当した、これが尚更に正統派アイドル歌謡ポップスに仕上がっており、ミディアムアップの曲展開の心地良さにターヘな壇まゆみのボーカルがジャストミートの裏傑作じゃ~ないでしょうか (^^♪

演奏パートでの様々な目論見(?)にしても、これが見事に「見岳章」になっているあたりもイイ感じ♪♪~♪

楽曲そのものが、これまたシンプル路線に仕上げているところも高得点だと思いますので、個人的は完全にB面推しでございます (^^♪

ということで、主役たる壇まゆみについては何も知らないままではありますが、サイケおやじにとっては好きな1枚になっています。

うむ、それにしても、壇まゆみって…… (^^;


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