■3秒体験 c/w 恋するバレリーナ / 山口由佳乃 (ポリドール)
所謂「1980年代アイドル」は夥しくデビューしたとはいえ、その基本パターンは意想外に少なく、キーワードは「松田聖子」であり、芸能姿勢は「ぶりっ子」でしたから、売れるためには自らの実力を封印したが如き活動を強いられていた女の子シンガーも少なくなかったんじゃ~なかろうか……?
そんなふうに思ってしまえば、昭和59(1984)年に本日掲載のシングル盤を出した山口由佳乃は、恣意的なアイドルシンガーと申しましょうか、前述したキーワードを遵守せんとしたのでしょうか、ここに収録の両面2曲共々に相当無理していた感があるというか……。
それは作詞作曲:尾関昌也&編曲:鷺巣詩郎とクレジットされたA面曲「3秒体験」からして、サイケおやじには強く感じられるところでして、曲調はミディアムスローのサーフバラード系オールディズ歌謡なもんですから、彼女の節回しや発声に「ぶりっ子」調の甘え口調が用いられ、それこそ「松田聖子」っぽさが全開!?!
まあ……、歌詞の世界からすれば、それはそれで名曲・名唱だとは思いますが、素直な気持ちで聴いていても、山口由佳乃には相当の歌唱力があるんじゃ~ないのか?
―― そ~思わざるを得ないところが散見されるんですが、いかがなものでしょう。
極言すれば、もっと彼女には伸び伸びと歌って欲しかったと思っているんですよ、サイケおやじは (^^;
ですから、疑似モータウン歌謡とも言うべきアップテンポのB面曲「恋するバレリーナ」にしても、作詞作曲:かろい風太&編曲:佐久間正英が企図したであろう、弾ける様な楽しい雰囲気が幾分窮屈に仕上がってしまったと思うのは、サイケおやじだけでしょうか…… (^^;
しかし、それでも、このシングル盤はヒットには至らなかったからこその裏名盤的な素敵さが確かにありまして、サイケおやじは時折に針を落としたくなる衝動を消し去る事が出来ません (^^♪
確か……、掲載盤はアイドルシンガーとしての山口由佳乃にとっては最終作と思われますし、以降は良く知られている様に、ミュージカルの世界へと転身したのは自らの歌唱力や芸能センスを活かすには絶好だったと思っています。
ということで、例え自らの資質に合致しておらずとも、それなりに前向きな気持ちを失わなければ、道は開けるのかもしれませんねぇ~~ (^^)
それは誰しも、この世に生かされている中で経験する出来事ですし、なかなか「前向きな気持ち」を維持し続ける事は難しいわけで、殊更サイケおやじは、お気楽な方向性を求めてばっかり…… (^^;
さあ、もう1回、このシングル盤を聴こう!