■悪魔がにくい / 平田隆夫とセルスターズ (ミノルフォン / Dan)
昨日書いたとおり、現在のサイケおやじが入れてもらっているバンドに母娘のツイン女性ボーカルが参加という事で、それならこれもやれるだろぉ~~、と全員一致で決まったのが、本日ご紹介の昭和ラテンロック歌謡の決定版「悪魔がにくい」です。
ご存じのとおり、演じている平田隆夫とセルスターズは明らかにセルジオ・メンデスとブラジル'66 の音楽性を歌謡曲に活かした名バンドであり、今となっては大ヒットした「ハチのムサシは死んだのさ」があまりにも有名ですが、個人的はデビュー曲だった「悪魔がにくい」も大好き♪♪~♪
なにしろイントロから、チュチュチュルチュ~ルゥ~というスキャットがたまりませんし、哀愁の曲メロと不条理さえ感じられる歌詞がジャストミートの刹那の境地なんですからねぇ~♪
しかも演奏がチャカポコリズムを使いながら、決してロックのビートを疎かににしていないのは流石であり、おまけに今回コピーしてみて気がついたんですが、要所にジャズっぽいテンションコードがみっちり使われているのは、これでなかなかトーシロには気が抜けない仕様だと痛感です。
もちろん歌とコーラスワークのコンビネーションも、我々がやると決めた以上は覚悟の修練は必須であって、基本的に演奏が自然体で上手いセルスターズはプロの中のプロだと思うばかり!
ちなみにリーダーの平田隆夫は音楽教育をバッチリ受けたピアニストであり、そのキャリアには様々なジャズ~ラテングループでの活動もあったそうですから、さもありなん!
自らのバンドになったセルスターズを結成したのは昭和43(1968)年頃らしく、公式レコードデビュー前は当然ながらハコバンでしたから、その実力は折り紙つきであって、ここでセルジオ・メンデス系のグループに発展したのも、そういう流れがあってこそでしょう。
そして「悪魔がにくい」発売当時のメンバーは、平田隆夫(vo,p)、村部レミ(vo)、みみん・あい(vo)、菊谷英二(g,vo)、小井修(b,vo)、松山徹(ds,per) でありましたが、掲載ジャケ写からも一目瞭然、如何にも1970年代ファッションが全開で似合うあたりも、サイケおやじの世代の皆様には、こみあげてくるものがあるはずです。
なぁ~んて、本日も決め込みが多くて申し訳ございません。
しかし良い歌、良い曲ってのは世代を越えて愛されるという事実は普遍であって、この「悪魔がにくい」も、作詞作曲した平田隆夫の音楽性の好ましさがタイトルどおり、ニクイですよ♪♪~♪
それは確か、昭和46(1971)年のちょうど今頃の季節から流行り始め、師走の商店街の有線からも流れまくっていた記憶がありますので、時が流れても、一時は忘年会の定番カラオケになっていたのも納得の理由があったというわけでしょうか。
ということで、やる事を決めた後になって、相当に難しい現実に直面しているのは情けない話ではありますが、やるからにはヘタレは覚悟のお楽しみ主義を貫くしかありません。
それも、おやじバンドならではの遣り口と居直っています。
そういえばカルメンマキも好きだったような。。。
ラテン歌謡のアイドル系といえばコレなんかルンバ?ですかね。
http://www.youtube.com/watch?v=iJkvgurKkhA
私はコレをバンドでやってみたいです(ちゃんとコーラスも)
http://www.youtube.com/watch?v=7lrU2_TkYTo
チュッチュッコーラスって地声系だとうまくハマらない・・・かと言ってシャウトすると台無しだし・・・結構、難しいんですよねw
毎度コメント&ご紹介、ありがとうございます。
猫はB面の「片思いのブルース」がジョンのレボリューションのコーラスで、こっちをやりたい気分ですが、ど~なんでしょうかねぇ~~。
前者のアイドル歌謡は、まあ、なんと申しましょうか(苦笑)。
コメントありがとうございます。
仰るとおり、セルスターズのコーラスワーク、そしてチュルチュルのスキャットは本当に難しいですねぇ……。
まさにツイン女性ボーカルがあってこそで、一方がスキャット、どちらかがリードを歌う分業システムが完成されていないと!?