OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

どこを聴いても大野雄二

2013-12-26 14:46:20 | Soundtrack

大追跡のテーマ c/w 黄昏は男の香り / 大野雄二 (ディスコメイト)

昭和のテレビドラマで人気を集めたジャンルのひとつが所謂刑事物、探偵物でした。

それは例えば「七人の刑事」「太陽にほえろ」「大都会」「西部警察」、あるいは「キイハンター」「傷だらけの天使」「探偵物語」等々、枚挙にいとまが無いほどであり、当然ながら他にも個性的な味わいに満ちた作品がどっさり放映されていましたですねぇ~♪

それは全く十人十色のお好みの世界であり、しかしサイケおやじが特に忘れ難いのが、昭和53(1978)年春~秋に僅か(?)26話だけで終わってしまった「大追跡(日本テレビ)」です。

物語は横浜を舞台に、はみ出し者の警察官ばかりを集めた特殊捜査チームの活躍を描いた、幾分破天荒なドラマが毎回展開されており、もちろんド派手なカーアクションや銃撃戦はお約束♪♪~♪

しかも出演者が加山雄三、藤竜也、沖雅也、柴田恭平、長谷直美、渡辺文雄あたりの、とてもカッコ良くて、個性的な面々が揃っていましたからねぇ~♪

シリアス調からオトボケムードまで、万遍無く組み立てられた演出は、小澤啓一、長谷部安春、野田幸男、村川透、西村潔等々、その方面の鬼才監督が担当していたのですから、これで面白くない仕上がりになっていたら、アクションドラマの神様は激怒されるでしょう。

中でも当時、東京キッドブラザースのミュージカル系演劇で人気を集め、急速に注目されていた柴田恭平の起用はジャストミートだったようで、劇中では野暮天の堅物を演じた沖雅也にチャワチャワと絡む柴田恭平のヘラヘラしたコンビネーションは、それまでの刑事物の概念をちょっぴりですが覆すものとして、サイケおやじは好きでしたねぇ~♪

言うまでもなく、それは後の「俺たちは天使だ」や「あだない刑事」等々への絶大な影響となって結実するのですが、もうひとつ、サイケおやじを夢中にさせていたのが、大野雄二の担当した劇伴音源でありました。

もちろん結果から言えば、前年に作ったアニメ作品「ルパン三世」のサントラ諸々や同時期に手掛けた劇場用本篇「人間の証明」「最も危険な遊戯」あたりと重なる、スマートなジャズフュージョンやファンク歌謡の世界♪♪~♪

本日掲載したシングル盤は、そこから発売された「大追跡のテーマ」と「黄昏は男の香り」のカップリングになっていますが、どちらも実際のテレビサイズ音源とは異なる、独自のスタジオレコーディングテイクになっています。

あぁ、それにしても「大追跡のテーマ」は、モロに「ルパン三世」しているのも道理!

演奏クレジットが件の「ルパン三世」を演奏していた大野雄二(key,arr) 率いる「You & Explosion Band」になっていますから、松木恒夫(g)、岡沢章(b)、市原康(ds)、ジェイク・コンセプション(sax) 等々のメンツが共通参加しているのは、決して否定出来ないサウンドの仕上がりに顕著でしょう。

また、「黄昏は男の香り」にしても、まさに大野雄二の「節」が出まくった、好きな人には好きとしか言えない名曲名演と思います。

ちなみに「大追跡」の音源は、サントラ盤扱いのLPとしても出ていますが、特にこのシングル盤に収録の「テーマ」に関しては、アルバムとは異なるミックスになっていますので、要注意!

さらに前述のLPにしても、テレビサイズの音源を集めたものではなく、あくまでもスタジオの新録音盤としてお楽しみ下さいませ。

しかも嬉しいことに、ちょい前には、そのテレビサイズ音源を纏めたCDも発売されていましたので、気になる皆様はチェックしましょうね。

ということで、最後の告白になってしまい申し訳ありませんが、実はサイケおおやじがリアルタイムで接していたテレビドラマ「大追跡」は、その映像部分よりも劇伴に惹かれていたのが、本当のところでした。

逆に言えば、それこからドラマ本篇の面白さに目覚めたというわけです。

うむ、良い時代でした♪

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