OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

河合奈保子の絶対歌唱力

2022-05-19 18:15:18 | 歌謡曲

ラブレター / 河合奈保子 (日本コロムビア)

昨日はアイドルシンガーの歌唱力云々について、聊か否定的な事を書いてしまいましたが、しかし、やっぱり河合奈保子のボーカリストとしての実力は、1980年代アイドルの中では、相当にハイレベルだったという証拠物件のひとつが、昭和56(1981)年12月に発売された本日掲載のシングル盤A面曲「ラブレター」だと思います。

なにしろ作詞:竜真知子&作曲:馬飼野康二というヒット曲請負人が彼女に与えたのは、聴き方によっては幾分破天荒な歌詞を煽るが如きアップテンポの曲展開、しかも曲の歌い出しからキーが高く、スピード感満点のリズム隊にド派手なブラス&ストリングスという若草恵のアレンジにしても、聊か意地の悪いところが無きにしも非ずなんですが、そこで負けないのが河合奈保子ならではのメリハリの効いた歌いっぷりっ!

弾みきったノリの疾走感に加え、サビでの感情を込めた抑揚の付け方は、かなり頭脳的(?)な歌唱法だと思えば、レコーディング現場でのディレクターの指示にも真正面から取り組んだ成果と思うばかり (^^)

その意味で、演奏パートでのプレイヤー各々の力量も半端では無く、前述したとおり、リズム隊の凄いグルーヴやシャープ&ハードなキーボードの存在等々、カラオケだけ聴いていても楽しめてしまうのは、サイケおやじだけでしょうか (^^;

当時の我が国の音楽産業の充実度を再認識させられるばかりです (^^)

閑話休題。

そして河合奈保子が尚更に凄いのが、ここまで強烈に仕上がっている楽曲「ラブレター」をテレビやライブギグにおいて、全く劣る事の無い歌唱を披露していた事実であり、確か同時期には何かのアクシデントで怪我していたと記憶しているんですが、それでも、ここまで歌ってしまう彼女の根性と底力には驚嘆させられてしまいますねぇ~~ (^^♪

ということで、トップアイドルならではの愛らしいルックスと素晴らしい歌唱力を併せ持っていた河合奈保子は、そのフェードアウトに関してもナチュラルな姿勢と申しましょうか、何時の間にか現役から退いた感があり、そのあたりにもサイケおやじは好感を抱いてしまいます。

そして、だからこそ、懐メロ番組への出演を待ち望み続けいるのでした。

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