OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

落雷の街から

2016-06-20 19:51:56 | Weblog

この街は焼け焦げたような臭いがするなぁ~~、と思ったら、着いたところの近くで火事があった少し後らしい……。

おまけに雷雨が激しくなってきて、通信も途切れがちに……。

本日は、これにて失礼させていただきます。

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紫はロックの証ですから♪

2016-06-19 17:20:37 | 歌謡曲
むらさきの夜明け / 美空ひばり (日本コロムビア)
 
昭和元禄のエレキ~GSブームは、歌謡界正統派の女王だった美空ひばりをもそのジャンルに巻き込んだという点においても、空前にして絶後!
 
今となつては、そのあたりの衝撃は歴史の中の出来事でしかイメージされないお若い皆様も大勢いらっしゃるはずですが、実は十代のリアルタイムで接していたサイケおやじにしても、それほどの違和感は無かったというのが本音でありまして、つまりはそれだけ美空ひばりが演じたエレキ&GS歌謡にはナチュラルなグルーヴがあったという事でした。
 
もちろん、ここで述べた考察は独善的な思い込みに過ぎないわけで、あらためて論証するまでもなく、美空ひばりは真の天才歌手ですから、何を歌っても上手いのは当然が必然!
 
昭和43(1968)年に発売された本日掲載のシングル盤A面曲「むらさきの夜明け」にしても、基本的には今日でも代表的なメガヒットのひとつに挙げられる「真っ赤な太陽」に続く路線の狙いも明確なんですが、ここに聴かれるロックグルーヴは、それをも上回るものかと思います。
 
とにかく津々美洋とオール・スターズ・ワゴンによるバンドサウンドの強さ、特にドラムスのドギツさは前述「真っ赤な太陽」のバックを演じていたブルー・コメッツのジャッキー吉川のスマートなノリとは異なる、バタバタしたノリがイナタイ!
 
ですから作詞:吉岡治&作曲:原信夫が提供のオリジナルをグッと色濃くした印象さえある森岡賢一郎のアレンジには、ストリングスの用い方が過剰という感じもしますが、それこそが逆にエレキバンドのサウンドを歌謡曲的に展開するには相応しいと思うばかりで、ますます美空ひばりの歌いっぷりがロックしているんじゃ~ないでしょうか。
 
同時期には例えば黛ジュン中村晃子、そして泉アキ等々、がっちりGSサウンドを歌える女性シンガーが大勢登場し、各々が充分に個性を発揮していましたが、この「むらさきの夜明け」は誰がカバーしても本家を凌ぐ事はもちろん、別な味わいで演じることさえも絶対に無理だと確信してしまうほどです。
 
ということで、本日はこれから仕事で旅に出ますので、明日の1枚は休載させていただきます。
 
あぁ、途上、紫の夜明けが見られるといいんですけどねぇ~~。
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欲望も安寧への道

2016-06-18 17:46:02 | Pops
あなただけ / Twiggy (Odeon / 東芝)
 
最近、またまた物欲に苛まれて、なかなか自分を抑える事が難しくなっています。
 
もちろん他の欲望も失せる事が無いわけで、しかし一番に欲しているエロ物に関しては、本当に自分の求めているものに出会える確立は極僅か……。
 
これはネットが普及して、世の中の様々な事象に簡単にアクセス出来る環境とは正反対の現実というあたりが、かえって辛いわけでして、振り返れば殊更昭和50年代においては毎月発売されるSM誌の最新号が出る日、そしてロマンポルノ等々の成人映画の新作封切り日のワクワク感は筆舌に尽くし難いものでした。
 
う~ん、それならば自分で作るしかないんだろうなぁ~、という結論は分かっていても、現実的には諸問題から今は絶対に無理という状況ではストレスも増幅されるばかりで、加えて仕事諸々での重圧とか、全く開放感が無い日常生活の積み重ねがあっては、この先の自分の寿命が少ないわけですから、残されているは物欲だけという言い訳も成り立ちましょうか?
 
ちなみに食欲については、昔っから美食志向ではないので、特別に味覚を可愛がるという事には惹かれず、それはそれで不幸な事なのかもしれませんが、だからこそ物欲!?
 
具体的に言えば、この頃に限って、前から探索していたレコードがオークションや中古屋に出ている事が多く、ネットで漁っていても、驚くほどヒットしてしまうという現実が悲喜こもごもなんですよ。
 
そして当然ながら、片っ端からゲットしていくには経済的環境が厳しく、さらにど~にか入手が叶ったブツにしても、それを楽しむ時間が無いもんですから、中には未だ梱包されたまんまの獲物も少なくありません。
 
しかし、それでも入手したという「安心感」には充足を覚えしまうんですねぇ~~♪
 
それこそが物欲の本質という気もしているほどです。
 
ということで、本日の欲望の対象となったのは掲載した、ツイッギーが1967年に出した「あなただけ / When I Think Of You」の日本盤シングル♪♪~♪
 
正直、件の楽曲は如何にもお気楽なトホホ系ブリティッシュポップスと言えばミもフタもありませんが、サイケおやじにとっては、それほどの面白味はありません。
 
しかし、このジャケ写のキュートな佇まいは最高ぉ~~でしょう~♪
 
モロにスウィンギング・ロンドンしてるじゃ~ないですかぁ~~♪
 
このジャケ写を壁に飾るという行為こそが、サイケおやじの大切な安寧なのでした。
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追悼・中川梨絵

2016-06-17 14:10:56 | Weblog
誰だって、ど~しても認めたく無い、表に出したく無い気持ちがあると思います。
 
サイケおやじにとって、それが6月14日に接した女優・中川梨絵の訃報……。
 
実は当日に知り合いから、それが伝えられた時は「噂」として自分に言い聞かせていたんですが、流石に昨日は詳しい情報が各方面から入り、今日になって公にされたのであれば、もう自らの気持ちは抑えきれず、これを書いている次第です。
 
中川梨絵についてのプロフィールや主演作品に対する個人的な考察については、拙サイト「サイケおやじ館」の「闇の中の妖精・第4回」、あるいは拙ブログにて掲載しておりますので、あえてこれ以上はご容赦お願い申し上げます。
 
あぁ、好きな人の訃報は、何時だって悲しいです……。
 
合掌。
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ささやかな幸せがイチバン

2016-06-16 18:16:24 | Rock
僕らに微笑みを / Chicago (Colmbia / CBSソニー)
 
その裏側も含めて、いろんな事情が様々にあったという推察は易いけれど、とにかく舛添が都知事を辞した事は良かったというのが現実でしょう。
 
これで少なくとも都庁の職員は本来の仕事を落ち着いてやれるでしょうし、疑惑の解明がうやむやという「お約束」も、何時もながらの予定調和ですからねぇ~~、決して暴露本なんかは出せない舛添の口惜しさに免じて、我々は次の展開を冷静に見守るのが大人の対応なのかもしれません。
 
ところがマスコミは既に次の都知事候補を勝手に詮索し、実名までも出しているというのは、自分達が世論をリードしているという驕りもありましょうが、さりとて名前を挙げられた人物がどんな事をやろうとしているのかが伝わってこない、あるいは伝えようとしないのでは、それが「報道」という美名に相応しいとは思えません。
 
別に政治云々に限らず、民衆が一番に望む事は、ささやかでもいいから、微笑ましい事象じゃ~ないでしょうか。
 
サイケおやじは、そ~ゆ~日常生活を望んでいますので、本日は思わず掲載のシングル盤を取り出してみました。
 
なにしろA面曲のタイトルが「ぼくらに微笑みを / Make Me Smile」ですからねぇ~~♪
 
演じているシカのは説明不要、1969年のデビュー以来、ブラスロックの王者として堂々と君臨しつつも音楽性は時代に合わせて変化させてきた人気バンドで、殊更初期においては急進的な政治思想を含む歌を出していましたし、演奏にも切迫感を強く前面に出したアレンジや曲調が多かったところから、邦題においては「ぼくら」とか「俺達」等々、なかなか「連帯」を意識させるものも散見されたんですが、実はシカゴの演目には「個人主義のささやかな幸せ」が歌われている楽曲が少なくありません。
 
この1970年に出された「ぼくらに微笑みを / Make Me Smile」にしても、緊張感あふれるブラス&リズムアレンジと演奏のアンサンブルが秀逸なところから、その歌詞の中身はちょいと急進的なのかなぁ~~、という先入観が植えつけられるのとは裏腹に、実は自虐的に悩む者が恋人、もしかしたら片思いかもしれない異性に自分への微笑みを求めるという、つまりは「ささやかな幸せ」の願望なんですよねぇ~。
 
そ~ゆ~、素直な「弱さ」をグッと過激なブラスロックサウンドで演じて聞かせるのも、シカゴの大いなる魅力でありましょうか、サイケおやじは好きです♪♪~♪
 
ということで、今日は朝からイチローのヒット記録が作られ、それこそ日本人としては幸せな気分にさせていただきました。
 
昨日の舛添騒動と同じく、街には号外が出ていましたが、こ~したものならば嬉しさも違います。
 
もちろん、本場アメリカの公式記録には及ばない事は皆が知っているはずでも、だからこそ、それも「ささやかな幸せ」として噛みしめているのでした。
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自分のボロ傘を眺めつつ

2016-06-15 17:52:43 | Singer Song Writer
傘がない / 井上陽水 (ポリドール)
 
散々っぱらバカをやらかし、やっと辞めると言い出した舛添の奴が、それでもボーナスや退職金を持ち逃げするような状況は、面白くないですねぇ~~。
 
最後にはタダ働きでもOK……、なぁ~んて泣きながら懇願していたのであれば、そんな報奨金は潔く返上、もしくは一般人になるのだから、堂々と寄付するのが人の道じゃ~ないでしょうか?
 
と、本日も独断と偏見に満ちた不平不満ではありますが、死者を鞭打つような話は止めにして、ちょうど今の時期になると思い出すが、昭和47(1972)年に発売された本日掲載のシングル盤A面曲、井上陽水が自作自演の代表作「傘がない」です。
 
ご存じのとおり、井上陽水には洋楽からの影響を隠さない作風があって、この「傘がない」にしてもグランド・ファンク・レイルロード=GFRの人気持ちネタ「Heartbreaker」の焼き直し的パクリは否定出来るものではありません。
 
逆に言えば、だからこそウケたという現実は失礼でも、何でもないでしょう。
 
で、これまでも度々書いてきましたが、サイケおやじが学生時代に入れてもらっていたバンドは、例えばダンパとか、そんなところで所謂パーティーバンドみたいな小遣い稼ぎも出来たんですが、しかしそこで要求されたのは決して自分達が標榜していたアメリカンロックではなく、当時流行の歌謡フォーク等々がメインでしたから、それゆえに反発して抜けていった先輩もいましたし、サイケおやじだってターヘを棚に上げて、一丁前に不貞腐れていた事も確かにありました。
 
そこで窮余の一策というか、もちろん歌謡フォークとかは演じるにしても、なるべくロックぼいもの、あるいはロック系のアレンジが適用出来る楽曲を選んでやるという方針が最低限の妥協になり、この井上陽水の「傘がない」に関しては、当然ながらGFRをモロに出すっ!
 
それはサイケおやじにとっても願ったり叶ったりで、なにしろGFRの「Heartbreaker」こそ、サイケおやじが高校生の頃からの十八番でありますし、やっている側が一番に楽しい事は言うまでもありません♪♪~♪
 
ちなみに高校時代の同好会では、この「Heartbreaker」でベースを練習したサイケおやじが、その頃にはギターに専念出来たので、本当に気持ち良くパワーコードを鳴らし、それほど難しくないのに自然体で盛り上がってしまうギターソロとか、そんなこんなを長々とやれる快感は今も忘れていないほどです。
 
まあ、聞かされる方は迷惑千万だったでしょうが、今となっては笑って許していただきたいという懇願の懺悔が本日の拙文であります。
 
ということで、井上陽水やアレンジを担当した星勝には失礼な暴言になってしまいましたが、決してバカにするとか、そんな気持ちは微塵もありません。
 
むしろ、この「傘がない」を世に出してくれたからこそ、自己満足ではありますが、日本語のロックをやれた学生時代の楽しさに感謝したいのです。
 
どうか、ご容赦下さい。
 
う~ん、それにしても今年は雨が少ないとか、様々な予報が出ていますが、どうやら明日は本格的な雨になるようなので、自分のボロ傘を、じっと眺めてしまうのでした。
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こんな時こそ和みのメロディ

2016-06-14 17:24:36 | Ventures
白鳥の湖ロック c/w パレスの夜 / The Ventures (Liberty / 東芝)
 
連日、大呆れ演じている舛添都知事が大バカヤローだとは分かっていても、流石に昨日は酷過ぎましたっ!
 
歴史を振り返っても、あれほど無様な命乞いをやらかした奴は稀でしょう。
 
全く通っていない筋道、恥知らずな居直り、もはやそれらを論うだけで吐気がするほどで、今後の舛添の行く先は精神病院か、自刃の道しか残されていないのではないか……。
 
あれを白鳥の歌と感じる都民・国民は皆無ですよ。
 
情けなさばかりが、今は心を占めているだけで、どんなレコードを皆様にご紹介しようとも、それが穢れてしまうのではないかという気分ではありますが、何とか気分転換の思いを込めまして掲載したのは、ベンチャーズが1970年春に出した我が国独自のシングル盤です。
 
ご存じのとおり、当時のベンチャーズは黄金期のメンバーからノーキー・エドワーズ(g) が去り、ドン・ウィルソン(g)、ボブ・ボーグル(b)、ジェリー・マギー(g)、メル・テイラー(ds)、そしてジョン・ダリル(key) という顔ぶれになっていましたが、本国アメリカでも落ちかかっていたヒットチャートにおける人気もテレビドラマ絡みのメガヒット「Hawaii Five-O / ハワイ・ファイブ・オー」で盛り返し、日本では大阪万博の記念曲としてインストオリジナル「京都の恋」を発売し、もちろんこれが年末には渚ゆう子の日本語歌詞バージョンで驚異的な大ヒットになったわけですから、いよいよ第二の全盛期、その入り口にあったという頃です。
 
そこでまずはA面「白鳥の湖ロック / Swan Lake」は説明不要、チャイコフスキーの名曲をベンチャーズが自らアレンジし、最初はしっとりとスタートしながら中盤以降にはストリングスオーケストラも加えた中で、カントリーロック丸出しというギターの音色とリックの素晴らしさにはグッと惹きつけられますよ♪
 
いゃ~、本当に良いところでフェードアウトされてしまうのが勿体ないでぇ~~すっ!
 
ちなみにこのトラックはアメリカにおいては前述「Expo Seven-O / 京都の恋」のB面が初出ながら、後にLP「ジョイ」に収録されたテイクはミックスと編集が微妙に異なりますので要注意ですよ。
 
一方、B面曲「パレスの夜 / Reflections In A Palace Lake」が、これまたニクイ事に、なんとっ! 渚ゆう子が「京都の恋」に続けて放った大ヒット「京都慕情」のインストオリジナルなんですねぇ~~♪
 
あぁ~、これもまた、しっとりとした情感が滲み出た名曲名演であり、ベンチャーズのメロディ作りの上手さを証明するところなんですが、実は1975年の来日でサイケおやじが接したノーキー・エドワーズがリードを弾いた同曲の素晴らしさは、このオリジナルバージョンとは別の味わいに満ちた名演になっていて、今もその印象は鮮烈♪♪~♪
 
この聴き比べは現在まで数種類出ているライブ盤、あるいは映像作品でご堪能下さいませ。
 
ということで、それにしても厚顔無恥な舛添は、キチガイだからこそ許されるのは今だけでしょう。
 
その昔、某特撮ドラマの悪役怪人でゼニクレージーなんてのが登場していましたが、今の舛添は、まさにそれっ!
 
退治されるのは、すっかりお約束でしょうねぇ~~~。
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皆で歌おう、この一節をっ!

2016-06-13 17:48:21 | 歌謡曲
ウソツキ鴎 / 小林幸子 (日本コロムビア)
 
いやぁ~、全てを目撃していたわけではありませんが、それにしても今日もまた、舛添のバカヤローは酷かったですねぇ~~~。
 
こんな奴が「政治家の信条」云々をホザくというだけで、国辱だと思うばかりですよっ!
 
何が「包み隠さず」だってんだぁ~~!
 
その言い訳すらも、虚言だったというんじゃ~、こっちが恥ずかしくなりますよ。
 
もちろん傍聴席はグッと堪えて静観という決まり事も、憤怒の炎は燃え盛る寸前だったでしょう。
 
サイケおやじがもしもその場に集っていたら、思わず本日掲載のシングル盤A面曲「ウソツキ鴎」を放吟してしまったかもしれません。
 
 ウソ~~ツゥゥキィ~~~~~♪
 
というキメのフレーズがいきなり歌い出されれば、誰だって制止は不可能でありましょう。
 
ちなみに説明不要とは思いますが、この歌は小林幸子が十歳だった昭和39(1964)年6月に発売されたデビュー曲で、忽ちの大ヒットになった民謡調の歌謡曲なんですが、当時も今も、彼女の歌の上手さも含めて、そのインパクトは些かも薄れていない事は保証付!
 
流石は作詞:西沢爽&作曲:古賀政男、そして編曲:佐伯亮という歌謡界の大御所が提供した傑作と思いますが、やはり小林幸子の天才性があればこそ、リアルタイムでは「第二の美空ひばり」として満天下に認められた実力は本物でした。
 
しかし、それゆえに本家から疎まれたとか、様々な理由から以降は鳴かず飛ばずという歴史は皆様ご存じのとおりながら、だからこその魅力は不滅だと思います。
 
そして舛添のバカヤローにこそ、都民・国民は声を揃えて、この「ウソツキ鴎」の最初の一節を歌おうではありませんかっ!
 
 ウソ~~ツゥゥキィ~~~~~♪
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初夏のツッパリ歌謡曲

2016-06-12 16:17:02 | 歌謡曲
渚でクロス / 荒木由美子 (キャニオン)
 
昭和歌謡曲には「ツッパリ歌謡」というジャンルが確かにあって、その源流には所謂「アバズレ歌謡」とか「やさぐれ歌謡」とか、様々にあると云われていますが、殊更「ツッパリ歌謡」と云えば山口百恵がアイドルらしからぬパタにらみかーンで大ブレイクの足篝にした名曲名唱も数多く、それゆえに後追い路線を狙った同系歌手も面白いレコードを出せたのが昭和50年代だったように思います。
 
本日掲載したのは昭和52(1977)年初夏に発売された、誰も否定出来ないほどにそれが全開した荒木由美子のデビューシングルで、いきなり「睨み顔」のジャケ写、そしてA面曲「渚でクロス」が作詞:阿木燿子&作曲:宇崎竜童というロックなソングライター夫婦の作品であれば、既にして「ツッパリ」はお約束!
 
なにしろ歌詞の中身が、おそらくは年下であろう男と行きずりの恋愛に落ちる乙女心というか、なんとも純情可憐なすれっからしの風情が最高で、しかも歌謡ロックがど真ん中の曲メロに附された馬飼野康二のアレンジにはグイノリのリズム的興奮とズバッとキメのホーンリフがたまりませんねぇ~♪
 
いゃ~、もう、それが当たり前過ぎて底が抜けてしまうようなフィーリングがニクイですよ。
 
もちろん、これも曲タイトルどおり、夏のアイドル歌謡であり、しかも歌謡ロックの裏人気曲じゃ~ないでしょうか。
 
失礼ながら彼女の歌唱力には楽曲の持つインパクトに些か追いついていないところもありますが、そこにまた不思議な切迫感があるように思いますし、例え贔屓の引き倒しと言われようとも、サイケおやじは好きです♪♪~♪
 
ということで、この季節は暑くて当然、しかし暑苦しいのはご勘弁ですから、明日こそはあのバカヤローに対して溜飲が下がるのを期待するばかりです。
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夏は久美子のラテン歌謡♪

2016-06-11 20:13:32 | 歌謡曲
エトセトラ c/w 甘い感傷 / 大場久美子 (東芝)
 
今日は本当に早すぎる真夏がど真ん中でしたねぇ~~~!
 
サイケおやじは、そんな日中に親戚の引っ越しの手伝いに駆り出され、先ほど帰ってきたんですが、その勢いをまんま継続したくて、本日掲載のシングル盤を取り出し、しっかり両面を楽しんでしまいました。
 
それが大場久美子の昭和53(1978)年夏のヒットレコードで、演じているのは両面共にラテンフュージョン味が全開のアイドル歌謡なんですから、彼女の個性を鑑みれば、既に心はウキウキワクワク♪♪~♪
 
だって、それは言わないことがお約束の世界でありながら、実は今や伝説の歌唱力ですから、愛くるしい彼女の佇まいがあればこそ、これぞっ! アイドルの存在証明が真骨頂で楽しめますよ♪♪~♪
 
とにかく、まずはA面曲「エトセトラ」を聴いて下さいませっ!
 
ハナからケツまで、最高に痛快な演奏パートを翻弄するが如き大場久美子ならではの浮き上がった節回しは、ど~やったらこんなに上手いアウトスケールが歌えるのか、そこに素直に惹きつけられてしまうほどですよ♪♪~♪
 
一方、それに比べれば幾分は真っ当な仕上がりになっているのがB面収録の「甘い感傷」で、しかしそれでも彼女の天才性としか言いようのない「歌の力」は大きな魅力でしょう。
 
ちなみに両曲共に作詞は小林和子、作編曲は萩田光雄なんですが、もしも同じ楽曲を他の女性ボーカリストが歌ったら、ここまで破天荒な仕上がりにならない事は言うまでもなく、それゆえに面白味も足りなかったような気がしますよ、本当に!
 
もちろん、大場久美子には「スプリング・サンバ」とか、ラテン風味の歌謡曲がジャストミートする個性も、なかなか深いものがあるんでしょうねぇ~~♪
 
ということで、夏には夏の音楽があって当然の世の中にあって、それならば極北を聴きたくなるのもサイケおやじの本性であります。
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