OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

林寛子の危険な可愛さ

2021-09-20 19:39:52 | 歌謡曲

危険がいっぱい / 林寛子 (キャニオン)

アイドルから大人へのイメージチェンジは殊更女の子シンガーの場合、やっぱり「脱ぐ」よりは、歌の世界観やサウンドそのものの路線変更が好ましいのは、本人にとっても、そしてファンにとっても、とりあえずは安心!?

しかし、もちろん、そこには賛否両論が伴うわけで、必ずしも成功するとは限らないところに緊張感や意欲を感じられれば、それはそれで結果オーライでしょう。

例えば本日掲載した林寛子のシングル盤は昭和51(1976)年4月の発売ですから、前年に放った大ヒット「素敵なラブリーボーイ」「カモン・ベイビー」の二連発でやっていた溌剌路線のロッキン歌謡を引き継ぐ展開でありながら、片桐和子の綴った歌詞の世界は曲タイトルどおり、あえて危険な恋愛を求める背伸びした乙女心というよりも、明らかに大人の火遊び?

みたいな、なかなかアイドルシンガーには微妙なところを歌わなければならないと思うんですが、そこに平尾昌晃が附したメロディがソウル歌謡っぽく、加えて馬飼野俊一のアレンジが最高に素晴らしいんですねぇ~~♪

なにしろ、そのアフタービートの効いたリズムセクションでハードなギターが絡めば、ベースは蠢き、そしてブラスロックなホーンセクションにストリングスがフィリーソウルの歌謡曲的展開という合わせ技こそっ!

プロの仕事のきわみつき!

というお膳立てが出来上がっているもんですから、林寛子の歌いっぷりも十八番の「ふっきれフィーリング」に大人っぽい湿っぽさが加味された、まさにアダルトな節回しが未だ発展途上の魅力と申しましょうか、サイケおやじは、そのあたりが大好きなんですよ (^^♪

また、当然ながら、彼女のムチムチとした肢体の魅力は衣装があっても伝わってしまうという、ナチュラルな美味しさに満ちているもんですから、テレビ出演においても、この頃の存在感は、たまりませんでしたねぇ~~ (^^♪

ということで、ここで彼女がアイドルから脱皮出来たかと問われても、それには簡単に答えは出ないんじゃ~ないでしょうか。

というのも、林寛子は後年、熟女となってからバラエティ番組に出演した時でさえ、終始圧倒的に喋りまくっている時でも、アイドル時代の可愛らしさが滲み出てしまう瞬間がありましたからねぇ~~~ (^^;

そんな倒錯感が彼女本来の持ち味だとしたら、大人の世界を歌ったレコードでさえも、後々まで林寛子としてのキュートさを検証可能な物件として、何時までも愛着が持てるものと確信する次第です。

まあ、そんなこんなの屁理屈なんか、本当は必要ないんですけどねぇ~~♪

素直に聴いて、嬉しくなるのが林寛子の歌手としての魅力と思うばかりです。

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岸本加世子は何処へ落ちるか

2021-09-19 19:39:18 | 歌謡曲

■あゝ落ちる PART I c/w あゝ落ちる PART II / 岸本加世子 (NAV)

所謂清純派として活動していた女優や女の子アイドルが様々な事情、例えば人気の凋落やスキャンダル、そして年齢的な問題から大人としての活動へシフトする時、「昭和」という時代であれば殊更有効だったのが、成人映画への出演や一般作品においてさえも「脱ぐ」という自己表現でありました。

平たく言えば、代表的なところでは日活で制作していたロマンポルノに主役・準主役として出演したアイドルの印象は、今日でも強く残っているはずで、ちょいと思い出すだけでも、天地真理、松本ちえこ、小森みちこ畑中葉子、伊藤咲子、五十嵐夕紀、竹田かほり、高村ルナ等々、数えきれませんが、もちろん、彼女達は映画本篇公開前に堂々の記者発表や関連イベント出演、グラビアや芸能ニュース等々への登場が普通にあり、中にはリンクしたかの如きレコードまでも発売されるという話題作りまでありましたよねぇ~~ (^^♪

ですから昭和55(1980)年、本日掲載した岸本加世子のシングル曲「あゝ落ちる」を初めて聴いた時、こりゃ~~、てっきり彼女もロマンポルノに出演かっ!?!

と思い込んだのは、独りサイケおやじだけではなかったんじゃ~ないでしょうか (^^;

だって、初っ端から、岸本加世子がエロっぽい台詞回しで「あぁ……、おちる、おちる」みたいな芝居がかった演出があり、そんなこんなの語りだけでレコードのトラックが進行していくんですが、もちろんBGMというか、楽曲そのものは都倉俊一の書いたソフト&メロウな美旋律を田辺信一がオシャレにアレンジしたもので、これまたエロっぽい女性コーラスが使われているのは言わずもがな (^^♪

そして気になる岸本加世子の台詞を書いたのが、なかにし礼!

ですから、全篇がツボをしっかり押さえた、絶妙の仕上がりになっているので、前述したサイケおやじの思い込みだって、正当化されるんじゃ~なかろうか…… (^^ゞ

なぁ~んていう言い訳はともかくも、真相は当時放送されていたテレビドラマ「真夜中のヒーロー(日本テレビ)」の主題歌だったそうで、当然ながら岸本加世子も出演しているらしいんですが、果たして……、こんなエロ楽曲が、どんな使われ方をしていたのか、サイケおやじは件のテレビドラマには全く接していないので、想像も出来ないわけでして…… (^^;

でも……、こんなの、今のテレビじゃ~、制作するという企画さえ発想が許されないでしょうねぇ……。

ちなみに、あくまでもサイケおやじの独断と偏見ではありますが、岸本加世子の歌唱力の不安定さは、あらためて述べるまでもなく、ここまで作られていたレコードでも、ナレーションやトーキング&シンギングがメインでしたから、楽曲そのものの制作方針に間違いはないんですが…… (^^;

ということで、こ~した過激な勘違いを呼び込んでしまうのも、昭和歌謡曲の大きな魅力だったのかもしれません。

そこには現代のAVよりも背徳感が強かった成人映画という存在が、芸能人の再起・再生の場として立派(?)に機能していたという、なかなか嬉しい状況があったわけで、殊更ロマンポルノに中毒していた若き日のサイケおやじにとっても、そこは相互作用的な桃源郷でありました (^^ゞ

諸事情あって、今は自然消滅させてしまった「サイケおやじ館」では、そんなこんなの文章を掲載していたので、もう一度、そのあたりを復活させるべく、精進を重ねてまいりますので、よろしくお願い申し上げます <(_ _)>

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歌謡ロックだって沢田純

2021-09-18 18:06:28 | 歌謡曲

キドッテProfessional / 沢田純 (RCA)

掲載したのは昭和50年代後半の一時期、正統派歌謡曲の美人歌手として注目されていた沢田純のデビュー曲「キドッテProfessional」をA面に入れたシングル盤で、発売されたのは昭和57(1982)年7月とされていますが、これがっ!

ジャケ写や曲タイトルからも一目瞭然と申しましょうか、うっ!

と思わず呻いてしまうアップテンポの歌謡ロックなんですから、たまりません♪♪~♪

告白すれば、サイケおやじは当時、これを飲み屋の有線で初めて耳にした瞬間、思わずリクエストの電話をして、曲名や歌手について教えてもらったほどなんですが、実は掲載盤を入手したのは時代が平成に入ってからでして、それもサンプル盤というのが真相です。

つまり……、気に入っていながら買いそびれているうちに廃盤になっていたわけで、あまり売れていなかったんでしょうねぇ……。

しかし、沢田純その人は翌年に演歌へ路線変更し、「あんた」を小ヒットさせる等々の活躍があったんですから、そんなこんなも歌謡ロックをやっていたデビュー作を封印する要素だったんでしょうか……。

で、肝心の「キドッテProfessional」は作詞:福永ひろみ&作曲:森田公一が提供したツッパリ系のロック歌謡で、大谷和夫のアレンジによるドライなサウンド作りと幾分湿りっ気を感じさせる沢田純の歌いっぷりが化学変化を呼び込んだ様な仕上がりで、所謂ズベ公の純情とまでは言えませんが、なかなか「純」な歌謡世界は、芸名(?)を裏切りっていないと思うんですが、いかがなものでしょう。

ちなみに彼女は同時期にアルバムを1枚だけ出しており、そのオール横文字で曲タイトルまでも統一したLP「DANDY LADY」は、ジャケット良し、内容OK! 

という私的愛聴盤になっていたんですが、不覚にも現在紛失中という状況が悔しくて、しかも……、CD化も不明とあっては尚更に…… (^^;

そんなわけですから、機会がございましたら皆様にも、お楽しみいただきたいのがデビュー期の沢田純であり、正統派歌謡曲の世界に専念(?)してからも数回の改名を経ながら、地道に歌い続けているらしいという情報は、やっぱり嬉しいものですねぇ~~ (^^

やっぱり歌謡ロックは演歌と紙一重!?

そんな想いも強くなるのでした。

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何故のタブー

2021-09-17 19:29:05 | 歌謡曲

タブー / 小出広美 (キングレコード)

「第二の~」という冠で注目される芸能人は珍しくもありませんが、あえて本日ご紹介したいのが、掲載のシングル盤で昭和58(1983)年にメジャーデビューした小出広美です。

なにしろ件の冠によれば、「第二の中森明菜」だったんですからねぇ~~!?!

そして実際、作詞:阿久悠&作曲:井上大輔から提供されたデビュー曲「タブー」が、不安を押し包み、それを信じる他はない恋愛模様を独白調に描いた歌謡ロックであり、彼女の声質がエグ味を滲ませたアルトボイスでしたから、節回しが中森明菜っぽくなっていたのはプロデュースの所為なのか、あるいはナチュラルな結果なのかは、リスナーが十人十色の受け取り方だったと思います。

しかし、ここで特筆しておきたいのが、萩田光雄の職人技的なアレンジの上手さで、巧みに当時のアイドル歌謡ポップスを意識させるストリングスやリズムのアクセント等々、流石の仕上がりがあってこそ、小出広美を決して「中森明菜」の二番煎じには終わらせないぞっ!

みたいな思惑があった様にサイケおやじには感じられたんですが、いかがものでしょう。

まあ……、結果的に大ブレイクはしないまま、それでも彼女はテレビには顔を出していましたし、シングル盤も数枚は残しているはずで、個人的にはマイナー系の歌謡曲を堂々とやれるボーカリストとして期待していたのですが……。

度々述べているとおり、昭和62(1987)年に異郷の地へ島流しにされたサイケおやじが7年後、ようやく帰参した時の彼女は、高級クラブのママに転身していたと知って、ちょいと気が抜けたというか……。

後に友人から仕入れた情報によれば、第二の中森明菜として売り出された小出広美は、所属事務所も中森明菜と同じだったとかで、なにやら確執があったそうですが、真相は如何に?

また、前後しての活動では、グラビアアイドルとしてヘアヌードも披露していたわけですが、歌手としての魅力に惹かれているファンも決して少なくは無いと思いますので、音源の集成を希望しております。

ということで、この歌を先ほど、再び聴いていたら、なにやら歌詞の内容が……、決して国民から祝福されているとは言い難い結婚に向かっている内親王殿下のあれやこれやを想起してしまうという不敬な思いが……。

いやいや、これは決して意図的に取り出したレコードではありませんので、念のため <(_ _)>

でも……、正直、内親王殿下には幸せになっていただきたいし、悲惨な結末なんか見たくもありません。

こんな状況で国民を不快にさせたのは……、それを考えるだけで哀しくなるのでした……。

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無理難題で…

2021-09-16 19:35:52 | サイケおやじの日常

今日は煮詰まってます…… (>_<)

そりゃ~~、あんたは偉いんだろうがっ、こっちは迷惑千万ですぜっ!

本日は愚痴ばっかりで、失礼いたしました <(_ _)>

 

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これが大好きな…、ためらい

2021-09-15 19:27:51 | 歌謡曲

ためらい / 増田けい子 (ワーナーパイオニア)

すずめ」の大ヒットを放って、すっかりソロシンガーとしての地位を確立した増田けい子には、やはり常に「元ピンクレディー」という肩書が付いて回る事は致し方ないとは思いつつも、ボーカリストとしての魅力は、なかなか個性的じゃ~ないでしょうか。

それは所謂ハスキーな声質と幾分虚ろな節回しが歌謡フォークやニューミュージック系の楽曲と抜群の相性を認めさせた、その証がソロデビュー曲として中島みゆき作品の「すずめ」であったとすれば、続く第二弾が今度は松任谷由実=ユーミンの作詞作曲という「ためらい」であった事にも説得力がありますよねぇ~~♪

実際、このオールディズ調の所謂三連ハチロクのバラードにおける掠れていながら、ハートウォームなメロディ解釈を聴かせる増田けい子の歌唱には、本当に独特の味わいが滲み出て、これが大人の恋愛模様かと、何かリスナーの心中を読まれてしまったかの様な情感に溢れていると思うばかり ♪♪~♪

ご存じのとおり、この「ためらい」は既にユーミンが昭和55(1980)年にシングル曲「白日夢」のB面、及びアルバム「時のないホテル」に収録していた裏人気作だったと云われているとおり、増田けい子の他にも宮崎美子や斉藤慶子も同時期にカバー競作しているわけですが、個人的には増田けい子のバージョンが最も好きですし、ユーミンのオリジナルバージョンの編曲が何時もどおりに松任谷正隆という安心印のマンネリであった事に比べれば、それから2年後の昭和57(1982)年6月に発売された増田けい子のバージョンが、じっくりと時代にアクセスした馬飼野康二の歌謡曲的なアレンジに軍配が上がるのは、それだけ彼女の歌手としての資質に昭和歌謡曲っぽい美しき流れがあるからかと思いますが、いかがなものでしょう。

ジャケ写ポートレートの雰囲気も素晴らしく楽曲にジャストミートしていますし、サイケおやじは前述「すずめ」よりも、これが百倍は大好きというわけです (^^♪

もちろん、楽曲そのものが「裏」どころか、堂々の名曲なんですけどねぇ~~ (^^♪

ということで、好きなレコードを聴くのに、何のためらいがありましょうか!?!

告白すれば、ここ数年、仕事上の立場もあり、なかなか私生活まで監視が厳しく、窮屈な思いを強いられているんですが、なんとか趣味の世界では自己を曲げずにやりたいと思い続けている次第です。

まあ……、それなりに姑息な知恵も絞ってはいるんですが、好きな事に集中できる僅かばかりの時間を大切にしているのでした。

何のためらいなんかねぇ~~~ (^^;

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洋楽シンガーとして聴けるチェルシア・チャン

2021-09-14 19:37:34 | 歌謡曲

ロング・ロング・グッバイ / チェルシア・チャン (フィリップス)

御大・筒美京平が自らプロデュースしていたほどの美人シンガーだったチェルシア・チャンの2nd シングルが本日の掲載盤です。

もちろん、作編曲は筒美京平であり、作詞が松本隆であれば、既に如何にものヒット作という先入観は当たり前なんですが、しかしっ!?!

実際に出来上がった肝心のA面曲「ロング・ロング・グッバイ」は、発売された昭和52年というよりも、1977年当時のウエストコースト系シンガーソングライターが常套的に作っていた、ちょいと隙間を活かしたアコースティックなサウンドのAOR歌謡なんですから、リアルタイムでも、そして今日にでも、賛否両論の仕上がりかもしれません。

このあたりをサイケおやじの独断と偏見で推理する事をお許しいただけるのであれば、台湾で活動していた時から、彼女にはシンガーソングライターとしての資質があったそうですし、前述した筒美京平の力の入れ方からして、既にアルバムを制作していた過程における先行発売だったのが、この「ロング・ロング・グッバイ」だったとしたら、ちょいと正統派歌謡曲を好むファンの気持ちから離れている作品になってしまったのも、それなりに納得出来ますし、むしろニューミュージックに親しんでいるリスナーに向けての制作姿勢だったのかもしれません。

実際、チェルシア・チャンはLPを1枚だけ残しているんですが、結果的には寄せ集め的なアルバムになっている現実があり、そんなこんなも、彼女の台湾での人気が圧倒的だった事から、日本における活動が中途半端になっていまったらしいという……。

そ~した裏事情(?)が後に囁かれているのですから、非常に勿体ない存在が昭和52(1977)年のチェルシア・チャンだった様に思いますし、その意味で、なかなか思わせぶりな曲タイトル「ロング・ロング・グッバイ」はジャストミート (^^;

サウンド的にもスローなメロディ展開がケニー・ロギンスやカーリー・サイモン等々が想起させられつつも、華麗なストリングスと抑えたギターの使い方はニクイばかりで、しっかりと映画的(?)な歌詞の世界を引き立てていると思いますし、チェルシア・チャンのハイトーンボイスによる歌唱表現も微妙なカタコトと相まって、せつなくても後味の良さは絶品 ♪♪~♪

漠然と聞いていると、ちょっぴり洋楽?

みたいなフィーリングさえ感じられるじゃ~あぁ~りませんか (^^♪

ということで、このアコースティックギターによるイントロや伴奏をコピーしていたという、サイケおやじの独白&懺悔も、ここまで書いてしまったら、お許しを願うまでの心境でございます。

いゃ~~、チェルシア・チャン、最高ぉぉぉぉ~~♪

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この歌ありて、由美かおる!

2021-09-13 19:21:14 | 歌謡曲

ジャンポ c/w ドン・ズバ / 由美かおる (フィリップス)

「昭和歌謡曲」には堂々とコミックソングというジャンルが存在し、それが有名歌手によって吹き込まれたレコードが普通に作られていたのですから、やっぱり面白い時代だった証が、そんなところにも発見されるわけです。

例えば本日掲載のシングル盤は昭和49(1974)年に放送されていたテレビバラエティ「スターむりむりショー(日本テレビ)」の主題歌&オープニングテーマとして使われていた、いやはやなんとものダジャレソングなんですが、それを歌っていたのが、なんとっ!?

由美かおる!?!

なんですねぇ~~~ (^^;

とにかく既に述べたとおり、伊藤アキラの綴った歌詞は全編ダジャレとリズムのお遊び的な言葉の羅列(?)であり、ですから当然というか、森田公一の附したメロディは楽しさ優先のバブルガム調 ♪♪~♪

そして竜崎孝路のアレンジが弾む様な童謡ロックと申しましょうか、そんなこんなを飲み込んだ(?)由美かおるの歌いっぷりが十八番(?)の白痴美系ワザトラな節回しで、声質も千変万化???

時には子供っぽく、別次元ではオトボケでありながら、キュートなお色気も滲ませての節回しは、これぞっ!

コミックソングの正統を聴かせてくれるというわけです。

なんたって曲タイトルが「ジャンポ」ですから、つまりは「ぽ」ですよっ!

それはB面収録の「ドン・ズバ」も同様であり、ここまでやられると、何故に由美かおるがっ!?

と、思わざるをえないわけですが、だからこそ、由美かおる!

なぁ~んていう、逆説的な認知だって、しっかり成り立ってしまうのは、このジャケ写に登場している彼女のホットパンツ姿にも明瞭かと思うばかりです (^^♪

ということで、実は告白すれば、サイケおやじは件のバラエティ番組には全く接した事がありませんので、そこで由美かおるが、どんなふうに、何をやっていたのかは知る由も無く、それゆえに大いに気になるわけですよ。

なんたって、ホットパンツ姿の由美かおるですからねぇ~~~ (^^♪

あぁ~~、タイムマシンがあったらなぁ~~~、という毎度お馴染みのオチで、本日は失礼させていただきます <(_ _)>

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九月を歌う碧夏子

2021-09-12 17:53:05 | 歌謡曲

それは九月 / 碧夏子 (テイチク)

昨年来のコロナ禍に振り回されているうちに、今年も9月半ば……。

公私ともに目標としていた事が半分も出来ていないのは例年どおりとはいえ、妙に焦りを感じてしまうのは、齢を重ねた所為でしょうか……。

しかし、だからこそ、自分の好きな世界に耽溺したくなるのは「逃げ」でもあり、「希望」でもあるというのが、サイケおやじの心情でありますので、本日は堂々と季節の歌のご紹介として、碧夏子が昭和57(1982)年8月に出した掲載のシングル盤A面曲「それは九月」です。

いゃ~~、実は久々に針を落としたんですが、作詞:荒木とよひさ&作曲:坂田晃一が書いたのは、なかなかAORな失恋ソングで、不思議な懐かしさを感じさせるハワイアンポップスみたいなアレンジを施した矢野立美の思惑と碧夏子の歌唱の相性が素晴らしいんですよねぇ~~♪

ジャケットスリーブに記載されているとおり、これは当時の昼の帯ドラマだった「ライオン奥様劇場」で放映されていた「愉快なおばあちゃん」の主題歌という事ですが、もちろん、サイケおやじは全く件のドラマには接しておらず、当然ながら、楽曲そのものもオンタイムでは聴いた事がなかったんですが、時が流れて、中古盤としてサイケおやじの手元に入った掲載盤は今や大切な1枚というわけです。

以前にも書きましたが、碧夏子は大きなブレイクも無いままにフェードアウトしたと思われる、幻の美人歌手のひとりだったかもしれませんが、普通の歌謡曲よりも、ここで歌ってくれた様なニューミュージック調のAOR歌謡が似合うボーカリストだったんじゃ~ないでしょうか?

サイケおやじが所有している彼女のレコードは、これを含めてもシングル盤が5枚だけで、カタログ番号から類推して、この「それは九月」が一番に新しいという事なんで、以降の活動が大いに気になるところです。

ということで、今夜は自宅でテレビ会議に参加という予定なんで、短めのレコード話でございます <(_ _)>

さあ、これからPCの調整だぁ~~ (^^;

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25時の幻想と喜び

2021-09-11 19:42:30 | Rock

25 O'Clock / The Dukes of Stratosphear (Virgin)

   A-1 25 O'Clock
   A-2 Bike Ride To The Moon
   A-3 My Love Explodes
   B-1 What In The World?? . . .
   B-2 Your Gold Dress
   B-3 The Mole From The Ministry

「趣味」というのは「拘り」とは切り離せない個人的嗜好ですから、そこに殊更自分の求めている何かを見つけてしまった時の喜びは至福であり、それがあるからこそ、抜け出せない麻薬的な魅力が?

なぁ~んて、またしても大仰に構えた書き出しをやらかしてしまったのも、全てはサイケおやじの無様な言い訳と許しを請うたところで本日ご紹介するのは、1985年にデュークス・オブ・ストラトスフィアと名乗るバンドが出した6曲入りのミニアルバムなんですが、とにかくっ!?!

このジャケットデザインだけで、ゾクゾクさせられてしまったのがサイケおやじの偽りのない本音であり、そして中身がっ!

これまたサイケおやじの大好物というサイケデリックなロックのゴッタ煮だったんですから、たまりません (^^♪

なにしろ、A面ド頭のアルバムタイトル曲「25 O'Clock」からして、その昔(?)、サイケおやじを眠れないほどに興奮させたエレクトリック・プルーンズの「今夜は眠れない / I Had Too Much To Dream」を強烈に想起させる恣意的な音楽衝動にゾクゾクさせられましたですねぇ~~♪

そして続く「Bike Ride To The Moon」が初期のピンクフロイドに後期のヤードバーズが憑依した様な仕上がりならば、Aラスの「My Love Explodes」は中期ビートルズのサイケデリック路線を後追いしていたホリーズが、ついにはムーブやドアーズ等々を巻き込みながら、ドグラ・マグラな音世界!?

ですから、レコードをひっくり返すという儀式を経てのB面には、ドシャメシャなサイケデリックロックの桃源郷が繰り広げられ、「What In The World?? . . .」がビートルズの「Tomorrow Never Knows」から「Strawberry Fields Forever」&「I Am the Walrus」の流れであったり、「Your Gold Dress」はアイアン・バタフライがラガロックした挙句にスマイル期のビーチボーイズに変遷したり、オーラスの「The Mole From The Ministry」に至っては、プロコル・ハルムブルー・チアーと合体しながら、支離滅裂にビートルズをやってしまったというか…… (^^;

もはやサイケおやじの稚拙な筆では説明表現は不可能なマジカル&ミステリーなロック世界が提供されているんですねぇ~~♪

しかも、ご丁寧な事には、最後の最後になって、あの「サージェント・ペパーズ」の大団円に敬意を表したのでしょう、逆回転の短い音声トラックまでが仕込まれているんですから、このあたりは皆様が聴いてのお愉しみ (^^ゞ

もちろん、冒頭に述べたとおり、これはミニアルバムですから、1曲あたりの演奏時間は長くても5分台で、ほとんどは2~4分程度という、これまた完全に往年のロック仕様というあたりは、物足りなくも、実は濃密という結果オーライなんてすねぇ~~♪

書き遅れてしまいましたが、録音やミックスにしても、ギターやドラムスが左右にきっちり分離定位していたり、全体的に潰れた様な音質にしてある印象までもが、1960年代のサイケデリックロックに拘った感じで、嬉しくなりますよ (^^♪

ですから、サイケおやじとしては、もっともっとデュークス・オブ・ストラトスフィアのレコードが聴きたくなり、掲載盤をゲットした某輸入盤店を急襲したところ、あぁ~~、あれですかぁ~~、と言いながら店のバイト君が出してきたのが、なんとっ!

「XTC」という、イギリスのニューウェーブ系バンドの諸作だったんですから、クリビツテンギョウォ~~!?!

だって、そんなバンドはサイケおやじ的な先入観年からすれば、守備範疇外でしたからねぇ~~ (^^;

そこで虚心坦懐にバイト君の解説に耳を傾ければ、このデュークス・オブ・ストラトスフィアは、XTCの覆面プロジェクトだという事で、そ~言われてみれば、レコードジャケットに記載のメンバー名が Sir John Johns(vo,g,b)、The Red Curtain(b,vo,g)、Lord Cornelius Plum(key,g)、E.I.E.I. Owen(ds) なぁ~んていう、如何にも「らしい」芸名(?)になっているところからして、さもありなん!?

実は、件のXTCは当時、様々な事情から煮詰まっていたらしく、そんなこんなから自分達が影響を受けた往年の名作ロックを再現するルーツ探求、つまりは温故知新の楽しみに浸りながら、新しい道を模索していたという結果が、このデュークス・オブ・ストラトスフィアだったという事らしいですよ (^^;

そのあたりは、所謂ニューウェイブには全く疎いサイケおやじにとっての水先案内だったかもしれず、しかし……、積極的に聴いて良いのか、否か……。

そ~した偏屈な気持ちとの葛藤があったのも、また偽りのない本音でありました。

ということで、実際に演奏している「Sir John Johns」はアンディ・パートリッジ、「The Red Curtain」はコリン・モールディング、「Lord Cornelius Plum」はデイヴ・グレゴリーというのが、当時のXTCの正規メンバーらしく、「E.I.E.I. Owen」はイアン・グレゴリーというのが本名(?)とされていますが当時は、これ以上は知る由もありませんでした。

しかし、意を決して、XTCのレコードを聴き進めるうちに、本末転倒な快感と申しましょうか、漠然としてはいますが、聴かず嫌いは勿体ないバンドだったなぁ~~、と自嘲していたのがサイケおやじの本性というわけです。

ちなみに、デュークス・オブ・ストラトスフィアは、この2年後に「ソニック・サンスポット」というアルバムを出しているんですが、こちらは大衆路線というか、分かり易さを意識した、失礼ながら幾分安易(?)な仕上がりだったのが、残念というか……(^^;

また、この2枚のアルバムは当然ながらCD化もされたんですが、ミックスが変えられていたり、音質も整理整頓された感じが強く、これまた最初に接した時の衝撃度が薄れてしまった様な…… (^^;

そのあたりも含めまして、追々に掘り下げていきたく思いますので、よろしくです。

あぁ~~、サイケデリックロックは、不滅!

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