■鳥の詩 / 宮原巻由子 (VAP)
我が国の大衆音楽の中で名曲を挙げろと言われれば、何かと気が多いサイケおやじにしても、作詞:阿久悠&作曲:坂田晃一という巨匠が手を組んだ「鳥の詩」を選ぶのに吝かではありません。
これは皆様ご存じのとおり、昭和56(1981)年に放送されていた人気テレビドラマ「池中玄太 80キロ パートII(日本テレビ)」の挿入歌として劇中では杉田かおる、あるいは西田敏行が歌い、それをレコード化した杉田かおるのシングルバージョンが同年6月に発売されるや、これが忽ち大ヒット!
とにかく深みのある歌詞の世界、せつなさと優しさが混在両立する親しみ易いメロディラインの妙が、幾分危なっかしい杉田かおるの歌唱力には意想外とも思える相性の良さを表出したもんですから、売れるのは当たり前田のクラッカーでありましょう♪♪~♪
ですから、公式・非公式を問わず、カバーバージョンが幾つもレコーディングされている中にあって、サイケおやじのイチオシが昭和58(1983)年8月に発売された本日掲載のシングル盤A面に収録された宮原巻由子(みやはらまゆこ)のバージョンです (^^)
それは結論から申し述べさせていただければ、とにかく彼女は歌が上手い ♪♪~♪
もちろん、というか、そのアレンジは杉田かおるのオリジナルバージョンと同じく、坂田晃一の担当ですから、サウンドの雰囲気諸々を含めて、見事に楽曲の本質が表現されていると思うばかり ♪♪~♪
しかし、それゆえに杉田かおるのオリジナルヒットバージョンに馴染んでいらっしゃる皆様にとっては、ソツが無さ過ぎて、面白く無い……云々がございましょう。
それでも宮原巻由子の安定した歌唱力による歌心は、その歌謡世界の儚さ・優しさをしっかりと伝えてくれるわけで、特にサビからの伸びやかで胸キュンの節回しは絶品(^^♪
あぁ~~、この名唱は、この名曲に相応しいと強く思っております、サイケおやじは (^^)
ちなみに宮原巻由子は現在でも活動を続ける美人モデルとして有名ではありますが、芸能界へのデビューはテレビオーディション番組「スター誕生」合格からのスタートらしく、だからこそ最初はアイドル歌手として2~3枚のシングル盤を出していた中の傑作(?)が、この「鳥の詩」だったと思われます。
と、書いたのも、サイケおやじには彼女のアイドル時代の活動が全く記憶に無く、掲載の私有盤にしても、例によっての後追い中古ゲットでありましたから (^^;
しかし、これにシビレてからは、あらためてアイドルシンガーとしての宮原巻由子に魅せられている次第です (^^)
ということで、冒頭に述べたとおり、日本の名曲っていうジャンルに拘れば、まだまだ夥しい楽曲が残されているわけで、そこには十人十色の好き嫌いがあるのも、また道理!
あくまでも、個人の趣味の範囲内ではありますが、折を見て、ご紹介させていただきとうございます <(_ _)>