■Ramblin' Man / The Allman Brothers Band (Warner Bros.)
サイケおやじが大好きなギタリストのディッキー・ベッツが逝った……。
そうです……、あらためて述べるまでもなく、オールマン・ブラザーズ・バンド創成期からウリだったツインリードをデュアン・オールマンと共に成立させる、その華麗にして、泥臭いスタイルのギターを存分に響かせていた才人は、もちろん天才として崇められるデュアン・オールマンとは常に比較され、率直に言って所謂「五厘下がり」の存在ではありましたが、そのデュアン・オールマンの急逝後、バンドを牽引する目覚ましい活躍は、それゆえに一方のスタアであったグレッグ・オールマンとの対立が表面化しようとも、今日まで揺るぎない実績と評価を得ているのは、離散集合が確かにあったオールマンズというブランドを不滅にしている証でもあったと思っております。
で、それが最初に確立されたのは、1973年に発売されたアルバム「ブラザーズ&シスターズ」であった事は、これまた説明不要!
そこで披露されていたブルース&カントリーロックが所謂スワンブ&サザンロックの完成形のひとつであったとすれば、件の「カントリーロック」風味を担っていたのが故・ディッキー・ベッツであり、就中アップテンポで軽やかに演じられる「Ramblin' Man」こそは、故人が自作自演とも云える傑作トラックであり、以降のオールマンズのライブギグにおいてはハイライトを形成する人気曲♪♪~♪
ですから、シングルカットされたのも当然が必然だったんですが、各国のシングル盤はアメリカ盤や日本盤等々、あまり感心しない短縮バージョンに編集されていたのは実に勿体ない現実で、つまりは前述アルバムに収録のオリジナルバージョンを聴いていただきたいという、レコード会社やバンドサイドの意向だったのでしょうか……。
しかし、それはそれとして、やはり「Ramblin' Man」はディッキー・ベッツの代名詞でありましょう。
さて、そこでトップに掲載したのは、それをノーカットで収録した欧州プレスのシングル盤であり、当然 45 回転仕様ですから、なかなか迫力のサウンドが楽しめるんですねぇ~~♪
そしてディッキー・ベッツのギタリストとしてのイメージはギブソン・レスポールでありましょうが、必ずしも、それだけでは無いという現実もありながら、やはりレスポールのゴールドトップ!
つまりサイケおやじの憧れのギタリストでもあり、メジャースケールをメインとしたカントリーリックは分かり易くて、コピーすれば、するほどに難しい世界です。
そのあたりは前述アルバム「ブラザーズ&シスターズ」に収録された、これまた人気トラック「Jessica」でも堪能出来ますよねぇ~~♪
ということで、故人に関しては、まだまだ書き足りないところが多々ございますが、本日は、ここまでとさせていただきます <(_ _)>
近年、オールマンズ関連の音源発掘も深化、まだまだ「お宝」が出てきそうな予感もありますし、当然ながら、ディッキー・ベッツの関連も然りでありましょう。
サイケおやじは自分が生かされている同じ時空で、素敵なギターを聴かせていただいた故人には心から感謝です。
合掌。