君が世や風おさまりて山ねむる
これからは大日本と柳かな
君が代は乞食の家ものぼりかな
花おのおの日本だましい勇ましや
桜さく大日本ぞ大日本
日の本や天長地久虎が雨
日本の外が浜まで落穂かな
この神国日本を讃える江戸の俳諧師は誰だと思いますか。
彼はまた、次の様な句も作っています。
春風の国にあやかれおろしや舟
日本の年がおしいかおろしや人
梅が香やおろしやを這わす御代にあふ
彼は、文化元年1804年(42才の時)にロシア使節レザノフが長崎に来航したニュースを江戸で聞き上記のような俳句を作ったのです。
「愛国心」溢れる俳句ではありませんか!!
この「愛国」の句を記した俳人は「やれ打つな蝿が手をすり足をする」「我と来て遊べや親のない雀」等、子供や小動物に優しい眼差しをおくる句の作者「小林一茶」です。
最近、岡松正剛氏の「小林一茶句集」の書評でこの事を知って大変に驚いた次第です。
一茶は1827年六十五歳でこの世を去っていますが、この年の前後に「異国船打ち払い令」や「シーボルト事件」が起こっています。
江戸時代の俳諧師も時代の動きには決して無関心ではいられなかったのでしょうね。

これからは大日本と柳かな
君が代は乞食の家ものぼりかな
花おのおの日本だましい勇ましや
桜さく大日本ぞ大日本
日の本や天長地久虎が雨
日本の外が浜まで落穂かな
この神国日本を讃える江戸の俳諧師は誰だと思いますか。
彼はまた、次の様な句も作っています。
春風の国にあやかれおろしや舟
日本の年がおしいかおろしや人
梅が香やおろしやを這わす御代にあふ
彼は、文化元年1804年(42才の時)にロシア使節レザノフが長崎に来航したニュースを江戸で聞き上記のような俳句を作ったのです。
「愛国心」溢れる俳句ではありませんか!!
この「愛国」の句を記した俳人は「やれ打つな蝿が手をすり足をする」「我と来て遊べや親のない雀」等、子供や小動物に優しい眼差しをおくる句の作者「小林一茶」です。
最近、岡松正剛氏の「小林一茶句集」の書評でこの事を知って大変に驚いた次第です。
一茶は1827年六十五歳でこの世を去っていますが、この年の前後に「異国船打ち払い令」や「シーボルト事件」が起こっています。
江戸時代の俳諧師も時代の動きには決して無関心ではいられなかったのでしょうね。

